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🖼️:10 あの子は誰かの友達だった

小学校でいつもひとりぼっちだった
あなたとわたし。

些細な言い合いで脆い関係
持ち上がる椅子 搗ち合う二人
顔も知らない人たちのいざこざに
首をつこっむなんて 馬鹿らしい

重い道具箱の奥に
手を伸ばしていた放課後
三席後ろで誰かが泣いている
空気みたいな私は気にせずに
一人っきりの教室みたいだ

膨らんだ手提げ袋を担いで
よろめいて机を蹴った
響く低い音のチャイム

あの子は誰かの友達だった
裏切られたくないなら
信じなければいいのに
あの子はどんな顔だったけ?
階段に差し掛かり振り向いた
暗い夕陽があの子を照らしていた


夜道もいつも通り平気な私は
能天気すぎるのだろうか
黙ってまっすぐ帰る2人
さよならだけ
残して分かれた

無言になれてないあの子は
そわそわ話そうとしたけど
そもそも私と話したいと
考えたことはないだろうね

あの子と私は友達になれるかな?
余者同士じゃ
なんだか合わない
あの子は誰の友達でもいいのかな?
私にそっとくっついてきたのは
孤独に見せたくないから



そんなに無理して誰かの友達に
なろうなんてしなくていいよ
顔も知らない人たちのいざこざに
首をつこっむなんて馬鹿らしい


あの子は誰かの友だちだった
裏切られたくないなら
信じなければいいのに
あの子と私は友達になれるかな?
余者同士じゃ なんだか合わない

真っ暗な夜空
星座と星座の間 
仲間はずれの星よ


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