詩 2023年 4月下旬 20つ
ポインセチア
ぷかぁぷかぁ
ぱたぱたあする
飾るには ゆびが干からびる
110円で豊かに
なれない
ホコリをかぶるのみなら
花ではなく 生命をください
投稿時間 4/20 20:22
赤黒い
ほうれん草を
鉄フライパンで
炒めよ
投稿時間 4/21 19:41
テンペスト
むかし吐いたとき
もってきてもらった
紙巻き
と
ゴミ掃除で
あまった
ビニールぶくろ
に
囲まれ
ここで食事は
していないはずなのに
こどもひとりで
現れたなら
踏み潰しま キエ
寝台のすきまに
魔法陣を噴射
あんたが より眠れよ
投稿時間 4/21 21:25
ネモフィラ
内職のイーネオヤ 鎖骨に群れて咲く
投稿時間 4/22 20:01
摩天楼
ゆれるゆれる いつ堕とされるか
投稿時間 4/22 20:09
吾輩は猫である
しかくいの構えて
固まる影
おやつをくれよ
しっぽは あげとく 温情
報酬なき労働
ゆるすな
5秒で逃げよう
投稿時間 4/22 23:52
靴
どんとデカくは
歩かせてくれない
投稿時間 4/23 18:25
いつかきっと
おおきい葉を
切りはなしては
ふとく上をめざす
君に たいよう
日陰にいるから
リストラクチャリング
疑い深い だから 強い
怠惰な水やり様に
ひなたに追いだせと 枯
投稿時間 4/24 12:07
ララバイ
宗教家の宇宙のはなし
そもそもそもそも
で
消した宇宙
かもしれない
ラベル剥がした
トマト缶の
溝をぐるぐる
けっきょく
は
投稿時間 4/24 12:18
深夜のおやつ
そうか、水しか食べていなかったんだ
投稿時間 4/25 21:23
逃避
漫画の展開に傷つけられて現実が楽
投稿時間 4/25 21:28
喧嘩した林檎と三日月
チン！ じゃなくて バドババンッ
肉片が
電磁波BOXで
ちり燃える
心中するには
あまりにも
生命のサイズがたりなかった
きみが勝手に自爆してさ
手のひらをぴったり
合わせよう
電磁波BOXを
なんこだって
押しつぶしてやる
投稿時間 4/25 21:37
ストレージ
埋立地のふんすいは
無差別な雨の日を
へて
拡張しては浪費する
投稿時間 4/26 12:41
藤
炒ったら葡萄になってくれませんか
投稿時間 4/26 21:26
アレルギー
こちらの脳を
覗こうと伺おうとしない
広告
投稿時間 4/27 12:34
哲学の日
暇さえあれば 私も偉大になれるのに
投稿時間 4/27 18:49
望み
待ってよ
あっ
ぼくが言葉を発するまで
投稿時間 4/29 21:07
昭和の日
GWのはじまりで 名は忘れられ
投稿時間 4/29 21:10
面影
目がふたつ
口ひとつ
であれば それは顔
あの はじめて戦った怪人に
模様が寄っていく
プラのべこべこ人形
投げて また撃退
ぼくは不変ヒーロー
投稿時間 4/29 23:15
ゴールデンウィーク
スーパーの人が減って
進みやすいや
投稿時間 4/30 21:24
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