【コロナ対策】どうしてジェットタオルはダメなのか?
コロナ禍になり、色んな施設のトイレでこんな表示見かけませんか?
これを見て
ペーパータオルよりもジェットタオルの方が触れないから衛生的なのでは?
と思いませんか?
ということで、今回は
どうしてジェットタオルが使用禁止になっているのか解説していきたいと思います。
結論から言うと、
ハンドドライヤーが新型コロナウイルスの感染リスクを高めるかどうかは、
はっきりしていない
ようです。
…え? と思いますよね。私もそう思います。
どういうことか。順に説明していきます。
まず、
ハンドドライヤーの何がそんなに危険視されているのか。
ハンドドライヤーは、温風や強い風を出して手を洗った後の水滴を飛ばす というものですが、
この"強い風"によって、
ウイルスも周囲に撒き散らしてしまう
ということが懸念されています。
新型コロナを始め、インフルエンザなども、感染者の咳やくしゃみ、唾などに含まれたウイルスを他者が直接口や鼻から吸い込んでしまうことで、感染が拡大すると言われています。
ここで、この新型コロナ流行前、インフルエンザがまだ日本で流行していた頃の、国立感染症研究所のマニュアルを見てみましょう。
この頃、新型インフルエンザウイルスが日本で流行したときに、ハンドドライヤーは強い風を出すその性質上、使用禁止になったようですね。
そして今回の新型コロナウイルスでは、
このときの状況を鑑みて、
一旦、同じように使用禁止にした
という感じのようです。
実際、2020年5月の
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室の方針でも、
ハンドドライヤーの使用停止が記載されています。
しかし、この期間にも、
本当にハンドドライヤーは感染リスクを高めるのか?
という疑問については、専門家の間でかなり議論されていたようです。
電気メーカーである三菱電機のサイトでも、
感染リスクを高める要因になるとは考えていません。
と記載されるなど、専門家によっても意見が分かれることになりました。
そしてそんな中、事態が動きます。
2021年5月、日本経済団体連合会『経団連タイムズ』の記事です。
経団連から、
定期的な清掃などしっかりと管理された施設においては、
ハンドドライヤーの利用による感染リスクは大きくないと判断する
ということが発表されました。
ですが、あくまでもこれは
徹底的に管理された状況
だけの話であり、感染リスクについても
"大きくない"
であり、"感染リスクが無い"わけではないことには注意が必要です。
つまり、
ハンドドライヤーに関しては、
以前の新型インフルエンザウイルス流行の際にその危険性が危惧され利用停止になり、今回の新型コロナウイルス流行に際しても始めは同様に利用停止を推奨した。
その後、しっかりと管理された施設やその状況下では、ハンドドライヤーの利用による感染リスクは"大きくない"。という情報が出る。(現在)
ただし、全国のあらゆる施設が"徹底的な"管理がされているかと言うとかなり怪しいので、
未だ多くの施設で、ハンドドライヤーの利用を念の為、自主的に停止している。
ということになりそうです。
ということで、今回はなぜジェットタオルが利用停止されているのかについて解説してきました。
皆さんも、お手洗いでジェットタオルが利用停止されていたら、
「ここも一応感染リスクを最小限にするために、利用停止しているんだな」
と思ってあげてください。
ただ、新型コロナウイルス対策はあくまでも我々一人一人の感染対策意識が大切です。
今後も情報リテラシーは大切に、分からないことがあれば周りからの情報を鵜呑みにするのではなく、少しは自分で調べてみることも大切だと思います。
この記事についても、私も出来るだけ信頼できるソースから引っ張っているつもりですが、それでも何が本当かわからない世の中ですので、信じすぎは禁物です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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