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GWに山口県の清流線に乗ってみた

【1】清流線に乗るきっかけ

 私は自分で乗り鉄(ファン)だと自称しており、日本全ての電車に乗りたいと周囲の人々にも言っている。しかし私は山口県在住でありながら、山口県のすべての電車に乗ったことがあるわけではなかった。唯一つ乗っていなかったのが錦川清流線である

 なぜGWに清流線に乗ろうとしたのかというと、2018年の俳句甲子園の決勝戦にて徳山高校が「ゴールデンウィーク清流線の旅」という俳句を出した。(決勝戦自体は徳山高校が勝った)私は清流線に乗ったことがなかったので、この俳句の良さを自分なりにリアリティーをもって話すことができないのがとても悔しかったのである。という経緯もあり今回GWに清流線に乗りに行ったのである。

【2】清流線ってどこにあるの?

 清流線は山口県岩国市にある鉄道で川西駅から錦町駅まで走っている(32.7km)。清流線の電車は川西駅から走っているわけではなく、岩国駅からJR岩徳線の線路を川西駅まで間借りして錦町駅まで走る。広島駅から普通電車で一時間程度で岩国駅には着くので西日本に在住の人は行くこと自体が不可能な場所ではないだろう。(途中で新幹線の新岩国駅があり、清流線の清流新岩国駅に乗り換えができるアクセスがとても良い駅もあるが新岩国駅自体がほぼこだましか止まらない駅であるので使っている人は少ないと感じる)(下の図は清流線ホームページにあったものだ)

【3】実際に清流線に乗る前に、、

 今回使用したきっぷは昼得きっぷである。お昼ごろの電車しか乗れないが、昼得切符は1000円で岩国から錦町の往復が乗れる切符である。普通料金でいったら片道で1150円かかる(往復で2230円)のでかなりお得な切符であることはわかるだろう。しかしこの切符は発売場所がかなり少ない。

 遠方から来る人は前日までに電話で予約しておくのが絶対良いだろう。私はズボラな人間なので予約することさえ忘れていたので、当日買うしか方法がなかった。そうなると錦町駅か「岩国城ロープウェイ山麓駅」で買うしかないのだが、岩国駅から出発する私は錦町駅で買うのは不可能なので岩国城ロープウェイ山麓駅で買うのだが、この岩国城ロープウェイ山麓駅は観光名所である岩国錦帯橋にある。

錦帯橋は岩国駅からバスで20分程度で着く。そこからさらに錦帯橋を渡ってしばらく歩くと「岩国城ロープウェイ山麓駅」につく。バスはもちろん錦帯橋も無料で渡れる橋ではなく1000円の切符を買うために900円使ってしまった(バスが往復600円錦帯橋が300円)錦帯橋に行ったことがなかったので観光ついでにはよかったが、遠方から来た人で時間ギリギリに岩国駅に着く人なんかは錦帯橋による時間はないので予約がベストであろう。

(ついでに清流線といわくにバスがセットになったチケットが岩国駅で1500円で売られており、途中下車をする人や昼間に乗れない人、錦帯橋まで行きたくない人なんかはそのチケットを使うことをお勧めする。ただし川西駅から岩国駅までのJR路線は区間内ではないので別途料金が必要なのが注意

【4】実際に清流線に乗車!

清流線の電車は岩国駅0番ホームから発車する。0番っていうのがなんとなく趣き深いなぁとも感じながら清流線に実際に乗車。

電車は一両で乗客は20人ほどで立ちはいなかった。車内には椅子があるがそこには細長い机もあり、飲み物やお菓子なんかがおけて便利。

ということで清流線の旅スタート!となったが、出発して風景が崖ばっかであまりかわらない、、清流線は基本川が右側にあるので右側の席のほうが眺めが良いのだが左側の席に座ってしまった。なので基本的に右側の扉の付近に立って風景を楽しむという感じになった。

自然豊かな錦川の横を通ったり

時速30km制限のところがあったり

豪雨の時に橋が流されないようにあえて手すりなどがない橋をみたり

もちろん魅力はこれだけではないが、とにかく車窓はバラエティー豊かでとても面白い。

ということで錦町駅に到着


【5】とことこトレインに乗車

錦町駅についたら岩国駅に帰るだけではないのが清流線の大きな魅力だろう。

錦町駅から伸びているとことこトレインは絶対に外せない名所だろう。(といっても僕も清流線に実際に乗って広告があったので知っただけなのだが、、w)

乗車するのに1200円(往復)かかるが清流線乗車で1000円で乗れる。もともと岩国から日本海側の日原駅(山口線の日本海に近い駅)までつなぐ予定で、途中で計画打ち切りになってしまったのでそれは幻の鉄道となってしまった。途中まで作られた錦町までの区間を清流線として運行し、その奥の跡地はとことこトレインとして運行してる。

見どころはたくさんあり、コウモリのトンネル、(春になるととても綺麗になるらしい)さくらのトンネルなどなどがあり、案内人も一人乗車しておりとても楽しく案内してくれる。

とくに一番おすすめなのが錦町駅からでてすぐのトンネルのきらきら光るやつです(語彙力)

このトンネルの模様は山口県内の小学生や短大生などが作っているらしく、一つ一つ個性が詰まっててとても楽しい!幻想的な空間に連れてってくれるので子供連れにも本当におすすめスポットです。

【6】清流線を堪能して

 全国のローカル線はあの手この手でお客さんを呼ぼうと必死に努力しており、清流線もその中の一つである。なかでも、清流線は積極的にいろんなことを行っており例として電車の運転体験出入り口のない秘境駅清流みはらし駅を2019年3月に開業している。

 ローカル線をなくすことはとても簡単で全国でも数えきれないぐらい廃線となっている線路がある。しかしローカル線はなくしたときにその重要性がわかるのではないかと感じる。例をあげるとすると高齢者の免許返納が最近話題になっているがそのときの交通手段として残すこと。無くなってしまったら移動手段がなくなってしまう可能性もある。僕たちはいま、ローカル線のために何ができるかを考える時期ではないかとも思う。

 最後に、清流線は毎日別の風景を提供してくれる。雨の時、晴れの時、春夏秋冬すべて違う風景となる。そんな清流線を「ゴールデンウィーク清流線の旅」という絶妙な時間を切り取ったこの俳句の魅力に、実際に乗ることによって気づかされた。そんな魅力に気づかせてくれたこの俳句、そしてこの俳句の作者に感謝してこの文章を終えたいと思う。

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