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[ご挨拶]書籍コンサルティング会社完全サバイバルマニュアルの発売にあたって

去年noteで発表したコンサルティング会社完全サバイバルマニュアルがいよいよ週明けの3月27日に紙の本として本格的に全国の書店に並びます。(目撃情報によると一部書店では今日からもう並んでいるよう・・・)


特に何か目立った実績を上げたわけでもない一人のサラリーマンである私が書いた文章が、私のtwitterアカウントを知らない多くの人の目にも書店を通して触れるということについて、長らく恐怖と葛藤がありました。

私が書いたことによって、誰かの人生が思いもよらぬ方向に変わってしまったり、私の意見によって、誰かの価値観を傷つけたり、といったことが可能性としてないとも言えない。そのことについて、覚悟が決まらないところがあったのです。紙書籍の発売にあたり、noteの内容をリライトをする中で、これは本当に世間の方々が読むに耐えうるものなのだろうか?と考え込み、その都度手が止まりました。

そんな中、noteを読んでくれた読者の方の温かい感想やコメントが励みになりました。

”このようなリアリティのあるBlogを書いてくれてありがとう"
"お腹を抱えて笑いながら読んでいたのに、いつしか目頭が熱くなりました"

そのような温かいコメントが大変多く、そして発表から1年以上たった今もなお定期的にいただけていることが、自分の背中を強く押してくれました。

自分は経済界、ビジネス界では無名の一人の個人です。新聞に載るような実績も役職もありません。しかし、そんな自分が書く文章であるからこそ、励ますことができる人もいるのではないかと思えるようになりました。この1年、そんな無名の人間を応援していただいた皆様には感謝の言葉もありません。この場を借りてお礼申し上げます。

コンサルティング会社完全サバイバルマニュアルには自分が12年間という歳月の中で見たすべてを書いたつもりです。

どうしようもないほど積み重なる仕事、明朝までの期限、理不尽な依頼・指示、数々の徹夜、突然来なくなる同僚、関係者の無責任な振る舞い、報われない努力、成果の出ない月日、挫折、そして、そういった困難にも直向きに、実直に、諦めることなく笑いながら向き合うコンサルタントという現代社会の戦士たちが如何なるものかを、自分の見たまま、自分の言葉で書きました。

コンサルタントとしてのキャリアを歩んでいる人、歩みはじめている人、そしてこれからなろうとしている人、興味を持ってくれている人、すべての人たちに、私の本が何かしらの勇気あるいは励ましとなってくれれば、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。

最後に。今年の3月3日に親しい友人が大動脈解離で突然他界しました。今更ながらに自分を含めて、いつ何時この人生が終わるかもしれないということを改めて意識することになりました。友人の死という悲しい出来事を通して、今回文章を通して自分がこれまで考えてきたこと、見てきたことを多くの人に届ける機会を得られたということについて、大変ありがたく感じると同時に過度な羞恥心や自意識から、出力することを躊躇っていた過去の自分を恥ずかしくも思いました。

一人ひとりの方の人生にも必ずサバイバルマニュアルは存在しています。一人ひとりのマニュアルがどのような形であっても共有され、それによって他の誰かが希望を得るという連鎖が続けば、暗いニュースばかりの今の時代が、少し明るくなるのではと感じています。もしこの文章をお読みの方で、何か出力することを躊躇っている方がいるのであれば、ぜひ勇気を持って世の中に投げかけてみてください。
自分でも想像できないような未来が、開けるのではと思います。

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