妻すこし昼を睡りぬ小晦日 星野麥丘人

妻の健闘ぶりを優しい目で見ている。次々とやらねばならないことが際限なく湧き出てきて、てんてこ舞いである。年の詰まった小晦日だからやれるだけのことはやっておきたいと欲張りになる。大晦日になると、もう早々とお店は閉じて観念せざるをえない。一つのことをこなしながら同時進行でほかの用を思い出す。こういうときに普段から手伝いをしてくれていないと、役にたたない。頼めばかえってイライラが募る。妻は諦めてひとり奮闘する。


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