麗らかにろまんちすとでゐたらいい  松澤昭

桜の蕾もようやくほころびはじめ、この世の春を寿ぎいつのまにか顔をほころばせ笑みを湛える。老若男女、ありとあらゆる生き物たちが、1年で一番身も心もリラックスする。寒さという敵と闘い、耐え忍び、生き抜いてきたもの同士の連帯感がある。生きとし生けるものに生きる歓びが湧き起こり、とりあえずはほっとして、今ここをじゅうぶんに味わっている。甘美な気分に満ち、夢や理想に向かっていこうとする前向きな自分を認めた。


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