友の母われにやさしや青葡萄 村山古郷

青葡萄は、自らをまだ青二才としてとらえ、友人の母に甘えている。心を通わせる友人の母の優しさに触れ、ほっと一息つくことができ慰められる。友人という緩衝材がワンクッション置かれることによって、生々しい現実から距離が置かれ、冷静に客観的に状況を把握することになる。肉親の母の言葉は辛辣であり、真実を語っているがゆえに素直に聞き入れられないところがある。自らの幼さを痛感する。人の優しさが身に沁みてくる。


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