うす化粧して凍てた道をいそぐ 尾崎放哉

作者は女性かと思ったら、放哉だったところが面白い。想像なのか、それとも実演か?放哉ならやりかねない。着こんで手足を覆っても、顔面が残る。ならば目出し帽となるところを、うす化粧したという。茶目っ気たっぷり。おどけたピエロの感覚で、内からほっこり燃焼する。自由律俳句で、生き方も自由奔放。規格にとらわれない。世間のあらゆるしばりを解き放ち、自由な生き方を模索する。破天荒な仮面をつけて孤独な道を生きる。


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