飾りつけ終り夜を待つ地蔵盆 右城暮石

子どもは宝。地域の人々が見守り育てる。その素朴な思いが形となって、危険な個所には注意を喚起し、道祖神として子どもたちを守る。お地蔵様の縁日には、紅白に彩られた新しい前掛けや頭巾に着替え、子どもたちが喜びそうなお菓子や玩具を準備して、子どもたちが集まってくるのを待つ。日が暮れかかり提灯に明かりが灯された。あちらこちらの辻から期待に胸を膨らませて子どもたちが集まってくるのを待つ間、豊饒な時間が流れる。


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