パン生地の膨らみすぎし梅雨晴間   能勢俊子

パンは酵母を発酵させて膨らませる。微生物だから微妙に湿度や温度に影響を受ける。発酵具合を見ながら調節をする必要がある。酵母が活発に活動すると弾力のあるもちもちのパンになる。膨らみすぎると肌理の粗いパンとなり、食感がイマイチ。それもパン上達の一里塚で、毎日パンを焼いていると酵母の機嫌がわかるようになる。食卓を飾るパンの匂いに目覚め、梅雨の晴れ間に気分が高揚する。今日は何かいいことがありそうである。

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