出版社から販売されている二次創作同人誌をよく思っていないという話

 アカウントを取得してから1年。何も書かずに放置で最初の記事が否定的なのはどうなのかとは思ったが、個人的な思いを書き記しておきたかったので書いてみることにする。

 誰でも一度は利用したことがあるであろう本屋さん。
主にどのコーナーを見るのかはその人次第。そんな本屋さんのマンガコーナーに時々、悲しいトラップがあることをご存知だろうか?
 それがタイトルにも書いた出版社から販売されている二次創作同人誌(以下、本屋同人とする)の存在である。
 最初に結論を述べてしまうとこの件に関して色々と意見はあるだろうが私はよく思っていない。

本屋同人の厄介な所は原作コミックまたは公式アンソロジーコミックの付近に関連書籍のように並んでいるケースが多いことだ(本屋によっては女性向けマンガコーナーに並んでいることも)。
そして見た目も絵柄という点を除けばバーコードなども付いていてよく見るコミックスのような見た目。
 なので同人誌というものがよく分からない方にとっては悲しいトラップになりかねないのである。
なんだかいつもと絵柄が違うけど公式が関わっているものと思ったら、同人誌だった。そして公式では展開されないであろう展開(BL描写など)。
コーナーには注意書きがないケースがほとんどなので、間違えて購入してしまうと特に子供にとっては衝撃的なわけである。
  私自身は手に取ったことも購入して読んだこともないので分からないのだが、トゥゲッターあたりで「子供の頃間違えて購入してしまったが返品せずハサミで切り刻んで処分した」という旨のツイートを見かけたことがある。

 私が本屋同人を嫌だなと思うようになったのは某6つ子アニメにハマりだした頃だったと思う。ちなみにそれまではなんとも思っていなかった。
私にはそのアニメにハマりだして以来、小説同人誌を作ってイベントで頒布していた時期がある。
頒布していたイベントはすべて同じ。ジャンルもずっと同じというわけではなかったが自宅PCでデータを作り7のつくコンビニのコピー機で印刷するというのを3回やった。
今回は同人誌の作り方を説明する記事ではないので詳しい説明は省くが、コピー本(通称、コピ本)といわれるホチキス留めの同人誌を私は作っていたわけである。
 コピー本と上に書いた同人誌で異なる点はコピー本はデータ作成から製本まで自分でする必要があるのと完全に自費であるということ。
知識のある方はデータ作成までを自分でして印刷と製本は印刷所となるわけだが、この場合も完全に自費。そしてバーコードが載っている場合もあるが、これは遊びで入れているだけなので流通には関係しない。
 ところがどっこい、本屋同人は流通のために必要なバーコードなどが載っているためグレーな存在であるにも関わらずあたかも公式のようになってしまっているのだ。

※詳しくはこちらをご参照してください。


 本来は、コミケなどのイベントで頒布され流通も専門の書店(とらのあななど)で留まることが多い同人誌。それを誰でも目にするような場に置くというのはどうなんだろうかと私は思っている。
 書店側に知識・理解を求めるのは難しい話になると思うので、出版社側が流通・販売を一切行わないというのが大事なのではないかと私は考える。
そしてこの文化が絶えることを願うばかりである。
 

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