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転生したらマドンナ天国でした

「次は乃木坂駅、乃木坂駅です お出口は右側です」

電車のアナウンスは何時までやるのだろうか

今はもう皆イヤホンをしてスマホと見つめ合っていると言うのに……

今の時代はノイズキャンセリングというものがあり周りの音をシャットダウンできる機能すらある

自分の世界に入り、社会人という世界から閉ざすことが出来る 今や必要不可欠のものだ

「ご乗車ありがとうございました 乃木坂駅 乃木坂駅です」

スマホを閉じて階段を上がり家へと向かう

辺りは一年中真っ暗、夕日を拝んで帰路に着けた日は無い

駅から10分ぐらいある為毎日駅の前の自動販売機でコーヒーを買い飲みながら帰るのが日課だった

その日は何故か神経が緩んでおり誰かに叫ばれていると気が付いた時にはもう手遅れだった

一瞬死ぬような痛みを感じ景色がガラッと変わった

あまり何も感じなかったが自分は死んだと分かった

なのに………

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〇:ん。

??:え、お兄ちゃん!!分かる?!

〇:な、なんで与田ちゃんが

祐希:何言ってるの?? 記憶無くなっちゃった??

〇:記憶??

祐希:そう、お兄ちゃん1年起きなかったんだよ?!

〇:1年、

祐希:そう!!それで与田祐希〇〇の妹!!

〇:………妹。

祐希:そう!!

いや、何を言ってるんだ。与田祐希は乃木坂のエース、ただの他人だぞ 

それに俺は死んだはず……

祐希:お医者さん呼んでくる!!

〇:……うん。

美波:え…………〇〇?!目覚めたの?!

この世界どうなってる、何故梅が居るんだ

〇:うん、今ね、

美波:良かったぁ〜!! もう戻ってこないと思っだァァ

〇:あ、え、ありがとう。心配してくれて。

美波:うぅぅぅ

梅が泣いてくれている…… 

これはもしかして最近漫画でよく見る転生ってやつか……

〇:なぁう、美波

美波:え、今美波って、

〇:え、ダメだった??

美波:今まで梅しか呼ばなかったのに……もぉぉ!!

〇:あ、え、あ、

祐希:こっちです!!

医者:ほんとだ、奇跡だ。検査するので一旦退出お願い出来ますか??

美波:う、はい。

そして訳の分からぬ検査ばかりされて30分が経過し美波に記憶が無くなったと言い全て把握した

説明によると今自分は17歳で高校2年生

祐希は妹で美波は幼稚園からの幼なじみだったそうだ

しかも年代がまさかの2150年という訳の分からない時代

一時何かのウイルスが流行り友達がどんどん亡くなり耐えきれなくなった所〇〇は自殺をはかったらしく今男友達は誰一人として生き残っていないという

まぁ、元々友達自体少なかったという現実を突きつけられた

前世では友達がいなかったから何も苦しくはなかった

医者からは1週間後退院と言われ憂鬱な1週間を過ごし退院

そして今日から第2の高校生活が始まる

祐希:お兄ちゃんおはよっ

〇:おはよっ

元々乃木坂推しだった自分にとってはとてつもなく幸せな気分

年代が進んでいるはずなのに前世居た時の生活と全く変化していなかった

変化していたのは自分の周りの人物だけ

未だに現実と自覚できず毎日頬をつねっている

祐希:あ、お兄ちゃん今日バイト先行っておいでね??

〇:え、バイト先どこ??

祐希:あ、そっか 美波さんなら分かるかも!

〇:そっか、聞いてみるよ ありがと祐希

祐希:えへへっ

母親:ほんと仲良しになったわね

祐希:昔からだもん!ねぇ〜??

〇:あ、うん

母親:ふふっ そっ

2人:行ってきまーす

母親:気をつけてね〜

美波:〇〇おはよっ

〇:お、おはよ

祐希:あ、何顔赤くなってんのよ〜!

〇:いや、綺麗だなって

美波:あ、え。あ、ありがと……

〇:そういえば1年眠ってたのに留年はないの??

美波:君が賢すぎて留年は回避してました〜

祐希:学年1位だったんだよ??

〇:あ、そ、そうなんだ。あ、あとさちょっと教えて欲しいことあるんだけど

美波:どうしたの??

〇:もしかして白石麻衣とか、西野七瀬、齋藤飛鳥とかって居る??

美波:え、何……居るけど狙ってるの??

〇:いや、違うよ 気になっただけ

美波:変なの

ここには自分の推ししか居ない楽園だったと気づき第2の人生は勝ち確だと思っていたのは最初だけだった……

続く



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