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私とは違うあなたへ

これは、私によく似た、私とは違うあなたへのラブレターのような文章。


あなたと私はとてもよく似ている。

生育環境。価値観。得意なこと。苦手なこと。何に惹かれるのか。

何を恐れているのか。

何から逃げようとしているのか。

今まで、何に縋って生きてきたのか。

ここまで似た人に会ったことがあっただろうか。


だけど、あなたと私は別の人間。それを、私もあなたも知っている。

あなたの苦しみを私が肩代わりすることはできない。私の苦しみをあなたに感じてもらうことはできない。いかにお互いが側で心を痛めていようとも。

「私はあなたにはなれない」

線を2本、引きましょう。私とあなたの間に。どんなにお互いが大切でも、決して入ってほしくない心の領域がある。お互いに。あなたと私には、その領域を尊重する義務と権利がある。….そんな堅苦しい言葉で表現していいか分からないけれど。


あなたが辛くてしょうがなくて、暗い闇の中に落ちていく時、私はきっとあなたを追いかけて闇の中に飛び込むことはしないと思う。

だって、あなたはきっとそれを望まないから。

私たちが一緒にいる上で一番怖いのは、2人一緒に闇の中に落ちて、出てこられなくなること。お互いがいないと生きていけないくらい依存しあってしまうこと。

私は闇の中に飛び込むことはしないけれど、その淵であなたを待つ。(時に他の人や専門家を頼りつつ!ここ大事!)

あなたが闇から出てくるのを、信じて待つ。闇に向かって、あなたの名前を呼び続ける。

それしかできないけど。それは、あなたにとって希望になってくれるでしょうか?


それでも、私はあなたに頼って欲しいし、私もあなたに頼りたい。どういう距離感がちょうどいいかなんて、2人とも分からない。

自分について開示することが、自殺行為に等しかった時期を持つ2人だから。

きっと距離感を間違えることもある。てか多分絶対間違える。

それがわかっているから、お互いにセーブをかけている。頼らないように。迷惑かけないように、と。

だけど、もしあなたが1人で闇に向かって全力で走っていくのを見たら、私は、あなたに抱きついて、止めてもいいですか?


You survived. And I survived.

Whether we wanted to or not.

But. At least...

I hope we can be proud of the fact that we survived.

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