他人への期待をする前に自分が変わること、そして変わりつつある世界。

他人に対して「○○しないでほしい」「○○してよ!!!」と思う事はないだろうか。
思っていた事を口に出して人と揉める事もあるだろう。

この記事でも書いたが、他人への期待は自分のエゴにすぎない。

とある問題が勃発したとして、それは一見他人が変わらなければ無理難題なものかもしれない。
しかしそれは本当だろうか。
自分はその問題に対して本当にベストを尽くしたのか。

すぐに他人に何かを要求する前に、真っ先に自分自身に問いかける。

この一つのアクションがとても大切なんだと思う。


誰かが守ってくれるなんて幻想だ。
社会的にも、会社や国が守ってくれる時代は終わる。
気付いていない人もたくさんいるかもしれないが、この時代は確実に終わりに向かっている。一人ひとりの自我が重視される時代がやって来つつある。
会社では、社員はただ替えのきくような存在ではなく、一人一人に責任や権利が与えられる、そういう時代が来る。


おそらくこのコロナの大流行をきっかけに、人類に大きな意識改革が起こるだろう、いや、起こるべきだ。

人類の歴史の中で、人間の意識や生活スタイルが大きく変わったこれまでの出来事。世界史をきちんと勉強したわけではないので結構適当に書いてるが。


まず、狩猟から農耕に変わった。
家族単位で狩猟の生活をしていた人々は定住し、人々は国という大きなコミュニティを作る事になった。
そのうち大きな権力を持つ者が現れ、国を支配するようになった。中央集権制である。
王の命令は絶対服従。どんなに逸脱した行為でも許容された時代があった。
また、キリスト教も世界に拡がり、強い権力を持った。
この頃の一般の人々は、地球が球状のものであることも知らず、まさか回転しているなんて夢にも思わなかっただろう。
王政の時代、キリスト教全盛期は次第に衰える事になる。革命が起こり、庶民一人ひとりに人権が与えられるようになった。男尊女卑などまだ不十分な点も多かっただろうが。
それから産業革命。
産業革命は人々の生活に本当に大きな影響を与えたことだろう。
各地方で農耕に明け暮れていた人々は都市に集まり、労働者となった。
会社という概念がうまれ、資本主義が始まった。
それから世界レベルの戦争が2つ起きた。
戦後、人々はさらなる利益を求めた。競争社会は激化した。その延長線上にあるのが現在である。

会社制度は、最初はそれこそ従業員を替えのきく”道具”としてしか見ていなかっただろう。それがだんだん従業員の権利が認められるようになり、少しずつシステムが変わってきた。
それでもいまだに”現場”と”本社”の瑕疵が起きているような会社ばかりだ。
「営業の奴らが現場のスケジュールを無視した案件持ってきた」「本社が店舗の負担なんか全く考えてないような施策を始めた」

現在、「ティール組織」という本を読んでいる。
この本に出てくる実際の組織は、本社はあるにはあるがそれほど権力を持たず、従業員に「あれしろこれしろあれやるな」と指示をしてくるような本社ではないらしい。
現場は従業員少数でチームを構成し、何をやるにも現場のスタッフ達が自身でやる事になる(人事・採用すら彼ら自身が人手が足りないと判断したら、必要と思った人材をチームで勝手に採るらしい)。
本社はそのサポート機能に徹するのだそうだ。本社から何かを指示する事はない。
何かを決定するような役職に就くために、出世階段をひた走る必要はない。
そもそも現場のスタッフに大きな権利が与えられているので、出世階段すら存在しないらしい。

この本では世界でそういった事を実践している会社の紹介をしている。まだ2社の紹介しか読んでないが、いずれも業績は好調、社員のモチベーションも高いらしい。

いずれは世界中の会社がこういった仕組みになればいいと思いつつ、現在の日本の会社ではまず不可能だろうなという気になった。特に大手企業は。
お上の頭が固すぎるのも問題だが、社員一人一人の意識も低い。
現に台風などの災害時にでも「何で会社に行かなければならないんだ」と文句を言いながらも満員電車に押し込まれるような人間ばかりだ。

今回のコロナ騒ぎでも「国は何をやってるんだ」「補償しろ」と声高に叫んでいる人が目立つ。
飲食店なんかも店を閉めざるを得なくて経営に苦しんでいるが、経営者は二分されている。
政府や行政への怒りをひたすらぶちまけているだけの人の裏で、店は開けられないが今までやっていなかったテイクアウトを始めたり、店舗営業が再開した時に使えるクーポンを販売したりクラウドファンディングを始めたりと、企業努力に徹する店主もいる。

企業努力に徹する店主は、国や行政などへの怒りを言っていても何も始まらない事を理解している。


ずいぶん話を広げてしまって落とし所が見つからないのだが、対友人に対するミクロな話でも、会社や国に対するマクロな話でも、”他人に何かを求める前に自分が変わるべきところがあるか見直せ”って事を私は言いたいんだと思う。

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