見出し画像

産直はチャーター便である。

こんばんは、うつしの森です。
農家漁師から直接商品を買う産直EC。…で、やはり気になるのは「送料」らしい。
amazonや楽天など、大きなモールは独自の倉庫や物流システムがあったり一定金額以上で送料が無料になったり。そう、送料とはなんぞや?

東京の友人がしきりに気にしていた「送料高い」。
高いと言われても、私は物流屋さんではないし、それは物流屋さんに言うべきでは…とも思うのだが、そのお品物はもしかして特別にチャーターしたという観点が抜けてはいないだろうか?
そう、「特別に」「おうちまで」届けてもらっているのだ。

通常のお品物は市場を介してお店に並ぶ。問屋さんもいるだろう。
そこには時間がかかることが前提(※)なので、ちょっとはやく商品を収穫したりするんだとか。物流時のダメージを受けないよう身のくずれにくいものもある。しかし、本来の味ではないとのこと。
※昨今の物流能力の向上のため、お魚は新鮮なうちに並ぶという例外をのぞく。
しかし通常の物流で来ているお品物は明確に送料ということはたいへん見えにくい。ネギに何円輸送費が乗っているのかはどこにも書いていない。

そこを、個人で送ってもらうのだから、チャーター料はかかる。それが送料。では、送料を払うメリットは?
私の個人的な考えだが、「市場を介する時間が必要ない」ため、たとえば完熟の一番美味しいものを送ってもらえるとか、海の反対側の見たことない魚が入っていたりとか、直送ならではの価値が当然ある。
私のところなら、たいへん繊細な羊の肉が一日で大阪まで届く。
熟成があまり効かない羊の肉。国内ならではの商品。
なにより、素晴らしく精密な物流屋さんのおかげでこういうセンシティブな商品を送ることが出来る。
ま、当然お品物はトップクラスのものを出すほうが良いと思うが、直送ならではの掘り出し物もあるので…
なので、本当の姿は「送料」ではなく「特急料金」だ。
そして特急料金がだいたい1000円で未知の世界に出会えるなら、私は大変価値がある1000円だと思う。
世の中にはまだまだ知らない味がある。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?