200220_要望書回答_1_SNS用

小規模校だからこそ、時代を先駆ける教育ができる-要望署名の回答がありました-

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2月4日(火)に提出した要望署名についての回答が、昨日2月26日(水)に福山市教育委員会から届きました。
内容は、昨年2月に内海町教育環境整備推進協議会が提出した要望書に対する回答とほぼ同じもので、回答になっていないと感じています。
みなさんはどう考えますか?

以下に、書き起こしを掲載いたします。

 * * *

               2020年(令和2年)2月20日

内浦・内海保育所保護者会
 会長 ○○○○ 様

                    福山市教育委員会
                    教育長 三好雅章

内海町に義務教育の教育環境を残すことを求める要望書に対する回答について

 教育委員会では、2016年(平成28年)4月の義務教育学校の制度化、内海中学校区と千年中学校区の児童生徒数や学級数の将来推計、学校施設の老朽化の状況を踏まえる中で検討を重ねた結果、両中学校区の五つの小学校と二つの中学校を再編し、千年中学校の場所に、施設一体型の義務教育学校として整備することが、子どもたちにとって最善の教育環境となると考えています。
 2016年(平成28年)から推進している福山100NEN教育は、変化の激しい社会の中で、「自分の夢の実現に向けてたくましく生きている」「現代社会の様々な課題を自らの課題として捉え、課題解決のために様々な人々と協働して、持続可能な社会を創造している」という子どもたちの姿をめざしています。
 そのためには、多くの友だちや教員と出会い、多様な人間関係の中で共に学び、助け合いながら成長できる教育環境が必要です。

 来年度から小学校で、2021年度から中学校で実施する学習指導要領は、主体的・対話的で深い学びとする授業改善を求めています。
 例えば、小学校では、5・6年生の「外国語活動」が「外国語科(英語)」に変わり、「外国語活動」が3・4年生に移行するとともに、中学校の英語も学習内容が変わる中で、外国語を用いて主体的に他者とコミュニケーションを図ろうとする態度を育てるため、話す、聞く、読む、書くという活動中心の学習を行っていきます。必修化される小学校のコンピュータ等を活用したプログラミング教育、見通しをもった観察・実験などを行う理数教育では、グループ内、グループ間で、子ども同士が対話し、協働しながらより良い答えを導き出す学習を進めます。特別の教科「道徳」では、議論をしながら、物事を多面的・多角的に考え、多様な価値に触れる学びを大切にします。
 子どもたちが生きていく変化の激しい先行き不透明な時代を見据え、より多くの友達の意見を聞いたり、一緒に知恵を絞って考えたりといった「主体的・対話的で深い学び」となる効果的な授業を行うためには、一定の集団規模は欠かせません。

 内海町に学校を残すことはできませんが、再編後も地域とのつながりを大切にし、広がった工区の歴史や伝統文化、人材、産業、自然環境等豊富な地域資源を活用して、地域の人々と子どもたちが交流し、地域の方々から多くのことを学ぶことができる教育活動を積極的に進めます。
 さらに、地域と協働した特色ある学校づくりや児童生徒による地域貢献活動を行っていくため、保護者や地域の意見を学校運営へ取り入れていくコミュニティスクールを導入する考えです。

 開校までの間は、新しい学校生活への不安を軽減できるよう、子ども同士の交流事業を計画的に行います。授業や行事、給食、掃除、休憩の時間、児童会・生徒会活動などを通し友だち関係を深める中で、開校を迎えられるように取り組みます。また、集団になじめない子どもに対しては、必要に応じて少人数指導教室を設置し、教員が個別の学習支援を行います。

 義務教育9年間は、子どもたちが豊かな人生を送る基礎を培う極めて重要な時期であり、次代を担う人を育てるため、(仮称)千年小中一貫教育校の整備を責任をもって行い、より良い学びの環境づくりを進めていく考えです。
 今月27日の地域説明会では、こでまでいただいた様々な御意見を踏まえ、改めて再編について、教育委員会の考えを説明させていただきます。

(引用おわり)

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私たちは、「主体的・対話的で深い学び」を行うために、同年齢の子どもたちの集団が必ずしも必要だとは思っていません。むしろ、社会に出れば異年齢の人たちと協働する場面の方が遥かに多く、自然です。

内海町の学校は、異年齢と協働して取り組むことも多く、地域の人とも関わることで、同学年の集団よりも遥かに「多様な」考え方・価値観に触れることができています。

このことは、福山市が2022年度に開校しようとしている「イエナプラン教育校」の考え方とも共通しているはずです。

小規模校だからこそ、これからの時代を先駆ける教育ができると、わたしたちは強く思っているのです。その点をご理解いただかないと、いつまでたっても理解し合うことができません。

どうしたらこの思いが伝わるのでしょうか…。
みなさまからのアドバイスもお待ちしています!

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