非日常の光の下で【東京のりもの散歩~いちょうマークの車窓から33】
以前、と言っても20年近く前の話になるが、東京と静岡の間をマイクロバスで移動する仕事に就いていた。お乗せするのはスキューバダイビングのお客様。週に3日以上の頻度でさまざまなダイビングスポットを訪れた。とりわけ日本有数のダイビングスポットである沼津の大瀬崎(おせざき)という場所には、日帰り、泊まりの仕事を合わせて年に120日以上は訪れていた。
早朝に都内を出発し、現地に到着するのは午前9時台。ダイビング機材を降ろし、お客様とスタッフをお見送りした後は、待機時間となっていた。