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(「再度」書直し版 wide range)

2022/8/1-3
(「再度」書直し版 wide range)
大学生時代だったか就職したての頃だったか忘れましたが、恐らく20代の頃。テレビコマーシャルで
「大胆にして細心」
というキャッチフレーズがありました。
確かキャラクターには黒澤明監督が使われて(失礼な物言いご無礼申し上げます)いたと記憶しております。
当時そのフレーズを耳にして
「そうあればいいけれど、相反(あいはん)するものが同じ人間の中でそんなに容易く成り立つものだろうか?対極二律背反を言いくるめた詭弁ではないか?」
と思った事を覚えております。
それから幾星霜。
他界されたとはいえ大御所なのでそう簡単にそのフレーズを却下もできず色々考えておりましたが、
更にそれから幾星霜が経ち、最近
「そうかwide rangeであれば成り立つのか。要するに大きな処から細かい処迄包含して見通せる視野角があれば成り立つ」
此処で話は一転。本日の主題です。
ネットであるものを探していてそれを検索すると次画面から、新たに検索入力をしていないにも拘らず、それに関連した商品の紹介が突然、次から次へと出てきます。
必要なものを(絞り込み効果で)早く見つけたい時や、探し物(或いは検索)のコンセプトだけ決まっていて「できれば想定している以上のものを見つけたい、掘り出し物を得たい」様な場合には大変便利な仕様なのですが、同じ傾向の範疇のものばかりが続くと「それとはまったく異なったジャンルのもの」に接する(遭遇発見する)機会がどんどん減っていく事になります。
簡単な言葉で申し上げますと「偏って」しまいます。
そしてその傾向が更に進むと、初めに自分が陥った「大胆にして細心」を本意とは反対の「非包含、対極二律背反」つまり「対立的傾向」へと流されやすくなります。
本意の「大胆から細心迄のwide range視野角」ではなく、です。
例えば対立項が「大胆」と「細心」ではなく「センスがいい派」と「悪い派」等のお互い同士の価値観に関する評価の仕合いが始まるともうこれは「水掛け論の泥仕合」になる以外ありません。
是又簡単な言葉で申し上げますと「排斥」です。
それを避けるにはEC市場ベースで申し上げますと「自分の好み以外のもの」「今時点自分は欲していないもの」にも触れる機会が是非とも必要な気がします。
それというのも今の自分の傾向がずっと続くとも限らないし、今提示されている以上のもっといいものが出てくる可能性もあるからです。
「今の傾向が必ずしもベストとは限らない」し
「もっといいものとの出会いを見逃した」からと言ってEC側は誰も責任を取らないからです。
もしご自分がキャッチャーならそのミットはwide rangeに構えておいた方がよくはないでしょうか。
即ち「好球から悪球迄」捌ける様にどんなケースをも想定して準備をしておく。
練習で好球ばかり捕球していて、試合で突然悪球が来ても困らない様に。
その為には練習段階から悪球の捕球練習を組み込んでおいた方が合理的だと思いますが。

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