【言葉狩りと言う勿れ】「肉肉しい」に頼りすぎじゃね?せめて食リポぐらい工夫を凝らせよ!
前回の「ほぼほぼ」については共感の声もあり、ちょっとホッとしました。
今回は「肉肉しい」を取り上げたわけですが、さらに批判覚悟で書かせていただきます。
わかってるんです。ネットでもテレビでも何なら料理関係のサイトでさえ、「肉肉しい」を日常的に使うほど世の中に浸透していることは。
ただ私は使いません。なぜなら「肉肉しい」と聞いて違和感を覚えるから。
変化してきた「肉肉しい」の意味
『2019 ユーキャン新語・流行語大賞』で大賞に選ばれたのはラグビーW杯日本代表チームのスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」でした。
このときのノミネート語30に入ったのが「肉肉しい」です。
一説にはそれより前、2004年に「肉肉しい」という言葉がすでに使われていたといわれます。
あるグルメリポーターが「美味しい」というありきたりな表現を使うことを避けて「肉肉しい」と発したのがはじまり、という説もあります。
肉料理について「肉がたっぷり入っている」、「肉汁が溢れてくる」というような意味合いで使われることはご存じでしょう。
一方では「肉肉しい体型をした人」、「肉肉しい身体ですね」といった肉付きがよい体格を表わす意味で使われる場合もあります。
しかし最近では、ハンバーグなどの肉料理を評す言葉として使うことの方が多いようです。
なぜ「肉肉しい」にイラッとするのか
昨日もテレビを見ていたら女性の芸人が、人気のお店を訪れて食リポするときに「肉肉しい」と言ってました。
私は一般人がSNSやブログで「肉肉しい」を使うことは、個人の自由ですから指摘しません。
しかし芸能人に対しては、仕事として食リポをしているのに「肉肉しい」を使いすぎではないか!と訴えたい。
「肉肉しい」ばかりに頼らず、たとえば「お肉の旨みが引き出されていて、食感もしっかりしていますね」とか自分なりに工夫してリポートするのがプロでしょうが。
とか思っていたら、今日はローカル局の女性タレントが鍋料理の豚肉を食べて「甘みとコクがいいですね」と評してスタッフから褒められていました。
やっぱり業界でも「肉肉しい」ではないコメントを求められているんですよ。
ちなみに記事を書くにあたり情報をSNS上で探していたら、2021年に「食レポで肉料理が出た時になんでも『肉肉しい』で済ますのマジで嫌い」とつぶやかれていました。
「私だけじゃなかった~」と溜飲の下がる思いをしたのは言うまでもありません。
【言葉狩りと言う勿れ】シリーズ、最後までお読みいただきありがとうございました。
次はもっと批判を浴びそうな「言葉」を取り上げる予定ですが、お付き合いいただけると幸いです。
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