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私の受験旅-エイミー(文科一類2年)

1.はじめに
 皆さんこんにちは、東京大学文科一類2年、エイミーと申します。この本を手に取ってくださったということは、UTFRに多少なりとも興味を持っていただいているということでしょう。ここでは、平凡な高校生活を送っていた私が東京大学の学生になるに至った経緯についてお話ししたいと思います。華々しい実績を持つ有名な高等学校からは大きくかけ離れた、いわゆる非進学校から、日本で最難関と言われる東京大学に合格するなんてありえるの⁈と思ったそこのあなた。それがあり得ちゃうのです。だって、非進学校出身者しか入ることを許されない「UTFR」という団体が存在するのですから。
 ここで簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は京都府出身で、関西の中では、歴史ある学校として名を馳せているものの、合格実績は芳しくありませんでした(私が受験した年には、京都大学に現役合格した者すらいませんでした)。私は幼い頃から京都大学に憧れを抱き、京都大学に合格すべく高校生に上がってからは塾に通う日々を送っていました。そんな私が東京大学に進学することになったのはなぜって?正直今となってもなぜだろうと考えてしまいます笑(もちろん生半可な気持ちで受験したつもりはありませんが)。これについては後ほど述べさせていただこうと思います。
 ところで皆さんは、推薦入試がこの東京大学にも存在することをご存知でしょうか。というのも、私は一般入試ではなく推薦入試(正しくは学校推薦型入試)で入学したからです。一般入試というのは、皆さんご存知の通り、英語・数学・国語…などなどたくさんの科目数があって、共通テストと二次試験という二つの関門を突破しなければならない試験ですね。一方で、学校推薦型入試はどうでしょう。学校推薦型入試において、一般入試と共通なのは共通テストのみです(駄洒落ではありません)。一般入試と推薦入試とでは、求められるものが違うというわけなのです。私の代で、推薦が8年目を迎え、今年は9期の推薦生が東大生に仲間入りしました。徐々に推薦入試も知名度が上がり、入試形態の選択肢も広がりを見せつつあります。周りにいる東大生とはちょっぴり違う入り方をした、非進学校出身の推薦生として皆さんにお届けできるものがあればと思います!
 少々冗長な文章となっておりますが、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

2.私と学校型推薦入試の出会い

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