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note、書き始めて3年が経ったらしい

塵はいくら積もっても塵にすぎないが、誰かのアレルギーを引き起こすことくらいはできる。

他者を尊重するというのはほんとうに難しい。「他者を尊重せよ」というプログラムを全人類にインストールしたその瞬間、この世界がいっぺんに滅びても僕は驚かない。よくわからないものの扱い方は、どこまでいってもよくわからない。よくわからないものを理解する必要はないし、理解したと思ってもそれは絶対に、絶対に気のせいである。自分の物差しに無理くりねじ込んでわかった気になっているだけだと思う。自分にとって気持ちが良い意味を見出しているだけだと思う。よくわからないものを理解しようとするなんてかえって暴力で、よくわからないものがある、それをそのまま尊重すればよいのだけれど、頭では分かっていてもうまく呑み込めなくて、そこをグイッと呑み込ませてくれるものはただひとつ、愛である。あと酒。うーん、ふたつになってしまった。

しかし、このあいだのポッドキャストでも話したけれど、よくわからなかったものが突然「美」に昇華されることは時々あって、そういう経験を得ておくことは、よくわからないものに対峙したときの態度をすこし変えるだろうなとは思う。正面はもちろん後ろからも右からも左からも上からも下からも醜いもの、いまはそう見えるけれどもしかするといつか、美しく見える瞬間が来るかもしれないという漠然とした感覚は、もしかするとこの世界を救うのかもしれない。知らんけど。

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