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220621

久しぶりに。

風の谷のナウシカの漫画本を7巻読み終わった。最初はお借りして読んでたけど、あまりにも濃くてゆっくりじっくり読み返したりしながら読みたくなったので、全巻買った。

いまとつながることばかり。
最後までナウシカはうつくしかった。

映画の何十倍も濃い物語で、まだまだ味わえてない部分があるので、何度も読むことになりそう。

(読むのに体力と気力がいるけれど、読み終わったらもっと生きようと思えるような)この濃度の物語を書ける、宮崎駿は本当にすごい。どれほどのことと向き合っているんだろう。



久しぶりに、朝走ったら
風を感じて風になったみたいで
気持ちよかった

苔が好きでつい、立ち止まって見惚れてしまう。

きっと、虫も、動物も、人間も、誰かの邪魔をしようなんて考えていないのだと思う。
ただ、人間の怖いところは、なんでも思い通りになるような気についなってしまうところ。

子どもを見ていて思うのは、自分の思い通りにならないと、パニックになったり、キレたり、そういった行動になる子が多い。
さらに、子どもたちを自分たちの思い通りにさせなければと思っている大人も多いように感じる。

カーナビをつければ、大体の時間通りにその場所に着くし、電車やバスも大体時間通りに着く。わからないことをケータイで調べれば、大体すぐに情報が出てくる。便利が進みすぎて、なんでも簡略化されすぎて、なんでも思い通りになるのではないかと錯覚してしまいそうになることが怖いなぁと思う。

もっともっと、風に身を委ねるような。あてもなく歩いてみるような、その先で起こる思いがけないものとの出会いのような。

今週末、函館市の芸術ホールで、避難訓練コンサートというイベントがある。お話をいただいたときはとても迷った。でも、今はやらせていただけること、ありがたいなぁと思っている。

思いがけない災害のための、練習。

そのために準備しているバンドもそうだ。一人でやっていると、大体のことは思い通りになる。誰かに説明する必要もない。思い通りにしかならない。

だけど、メンバーがひとり、ふたり、と増えるほどに、思い通り以上のことが起きるのがバンドマジック。だからこそ面白いし、だからこそ伝えるのがむずかしい。

例えば、曲の半拍のブレイクの捉え方とか、わたしが無意識でやってたこと、小さなこだわりを、言葉で説明するのは難しいことだと気がつく。そのこだわりをなくすのもいいけど、なくさずにみんなで合うように何度も何度も時間をかけて練習する。一緒に同じ目線に立って作ろうとしてくれる先輩や、友達に本当に感謝だ。

なかなかうまくいかなかったことが、少しずつピースがはまっていく感覚はとても気持ちがいい。真剣になるほど、ただただ、笑ってへらへらとしていられるわけではない。練習中、疲れてきて、少しピリッとする場面もある。(みんな、仕事をして、他にバンドもやっていて、家族があったりして、それでも仕事終わりとかにリハーサルをしてくれるのだから、疲れていて当然で感謝しきれない。)向き合ってくれる仲間がいること、ちょっとでもより良くなるように、気持ちよく演奏できるように考えてくれる仲間に感謝。


昨年の今頃といえば、わたしは孤立した生活をしていた。森町の一軒家で、ひとりマイペースに、仕事はしていたけどそれ以外は予定もほとんどなく、音楽活動も緩やかで、散歩をして、本を読んで、ゆらゆらと生きていた。
生き返るためには大事な時間だった。自分を見つめ返す時間。だんだんとエネルギーが湧いてきて、自分を認められるようになってきて、人と会うことも億劫じゃなくなってきた。人と話をするのが、前ほど怖く無くなってきた。

登場人物が増えて、毎日が鮮やかになる。ひとりで過ごす時間は多いし、ひとりの時間がないと苦しくなるタイプなのは変わらないけど、少しずつ変わろうとしている。会いたかった人に会えたり、友達とたまに遊んだり、人と話をすることも少しずつ増えている。自分勝手すぎるわたしが、少しずつ周りと、世界と繋がるリハビリのようなきもち。

表現したいことも、変わるタイミングのような気がしている。以前は、力いっぱいに歌っていた。全力投球。一生懸命。という表現が合うような。でも、今は深呼吸している時のわたしで、もっと歌を歌っていたいなぁと思う。

今は今できるステージを、今歌える歌を。

先日森の中でレコーディングをしたのも、いい感じ。たくさん歌ったのだけど、出来上がった音源が少しずつ送られてきて、それを聴きながら日々過ごしている。形に残せるのが嬉しい。


あの頃書いた歌は、もうライブでは歌わないかなぁという曲もあるのだけど、それでも全て尊い宝物だなぁとも思えるようになった。あの頃の歌は、あの頃のすべてで、真剣に向き合ってたこと。嘘はひとつもない。今のほうが良いと自分で感じるのは、きっと当たり前で、少しずつ少しずつ考え方や生き方が変わってきている。

突っ走ってつまづいた時期があるからこそ、苦しくてふさぎ込んだ時期があるからこそ、今があるね。

今年はもう少し日々を面白くしたい。周りの人ともっとやわらかく向き合うためにも、体力を蓄えて、体調を整えていきたいなぁと思う。

夏至。もう夏だ!

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