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変化

ふと、今までと違う風が吹き出したので記録に。

はこだて国際民俗芸術祭の季節になった。学生の時、スタッフで手伝っていた芸術祭。今もサークルのボランティアは続いていて、今の職場の子どもたちと一緒にお世話になるという。

芸術祭は、函館が好きになった要素のひとつだったなぁと、毎年思い出す。いまは、芸術祭を運営している会社の運営する学童で働いていて、縁があるなぁと、しみじみする。

函館の町を見下ろして、色んな国の音楽を生で聴ける。やっぱり素敵だなぁと思う。写真撮れなかったけど、カザフスタンのアーティストがとても美しかった。音楽も衣装も雰囲気も、調和していた。

今週は一日しかオフがないので、今日はゆっくり引きこもりで過ごしたのだけど、家の中で掃除をしたり洗濯をしたりパンを焼いたりして過ごしていたら、ふと、これまでの気持ちがガラリと方向転換する閃きのようなものがやってきた。

新しくなりたい、新しくなりたいと、過去の自分を否定して、無かったことにしたくなっていたような、ここ最近だったけれど、ふと、あぁ、繋がっているんだったなと思い出した。

しばらく歌ってなかった、過去の曲たちを思い出した。今でも好きな曲、歌いたい曲、あったなって思い出した。新しくなった気持ちでいても、やっぱり繋がっている。

ちょっとずつ変わって、毎日更新しているはずなのに、今と前で同じことを思っていたり。なんだか、今までの道のり、いつだって自分なりに一生懸命やってきたよな、と、それは尊い事だったと素直に納得出来た。

浅はかで、世間知らずで、色んなことを見落としながら爆走で進んでしまった20代前半、25歳くらいの時ふと気がついて立ち止まった時には、ものすごい逆風で、真っ暗で、途方に暮れた。それでも、ゆっくり、ゆっくり、自分のペースを見つけて息がしやすくなってきたここ最近。今が1番いい感じ。今年でラスト20代。

結果より過程が大事だって、いつも思っていたはずなのに、結果ばかりを評価されて、その過程は光が当たらないことが悔しくて嫌で仕方がなかったはずなのに、その過程である道のりをなかったことにしようとしてしまっていたのはちがったなぁ。振り返れば恥ずかしくたって、歩いてきた道のりは、その時の自分で精一杯の最善を何とか選んで進んできたのだから、無かったことになんてしちゃダメだな。

そのおかげで、今がある。

今の自分はいい感じだとは思っていたけれど、過去の自分だってそこまで悪くない。いろんな間違いはしてきたけれど、その度に考えてここまでやってきたから今がある。

今日、そんな感じの心境になれて、視界が開けた。縁があるものは自然と続いて、繋がっていく。

今でも歌いたいな、と思える今まで作った好きな曲たちを久しぶりに歌って、うたもわたしも照れくさいような、うれしいような、ほっとしたような感覚になった。

いい風が吹いている。
ストーリーが出来上がった。

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