見た目より中身!は全ての人に当てはまるわけではない。

21歳で初彼氏。

理想とは全く違うものでした。

うたうが思い描いていたのは、週に1度ほど食事に行ったりどちらかの家でのんびりして、月に1度ほど仕事終わりにデートする(仕事以外にわざわざ外出するのが億劫なタイプなため)ようなお付き合い。

しかし、実際は週の半分は彼の自宅に泊まり、飲食店で働くKさんとは全く仕事の時間帯が合わずにデートは出来ず。

理想とは真逆。そして私も折れたり歩み寄ったりしようとしませんでした。

彼からの猛アピールに押し負けたかたちでお付き合いをはじめたこともあり、私が妥協するのは違くない?と思っていたからです。私のこと好きなら貴方が私に合わせてよ、と。そもそも顔がタイプじゃない男性とお付き合いするなんて想像もしていなかったので、その点でもこの人の為に私が折れたくないと思ってしまっていました。

けれど、これは大なり小なり誰でも当てはまることだとも思います。

同じことをされても顔が好きなら許せることってありませんか?

私の場合、それが割りと大きいのだと思います。顔が好きだと"あーもうかっこいいから許します!"と甘やかし、相手のいいなりになるパターンが多いです。21歳まで彼氏がいなかったのは、顔が好みだと相手がセフレという関係を望んでいるならそれを受け入れてしまうのが1つの原因だったと思います。

Kさんに対してはその感情が一切湧きませんでした。

だからだんだんと耐えられなくなったのだと思います。

例えば酒癖。Kさんは酔っ払うと噛み癖のある人でした。しかも甘噛みではなく青あざになるほどの強さで。

そもそも顔がタイプであれば半同棲状態も、もしかしたら同棲も受け入れられたかもしれません。毎日でも一緒にいたいと言われたら、その後どうなるかは別として一旦はきっと合わせていたと思います。

そしてもう1つ私がKさんから離れた理由は、彼が釣った魚に餌をやらないタイプだったからです。

"付き合う前がピーク"とよく聞きますが、まさにその通りでした。私に猛アピールしていた彼はどこへ?と思うほどに、"好き"という言葉を聞かなくなりました。"いい子"と褒めてくれはしていましたが、その"いい子"というのは"出来た子"という意味で私にとってプレッシャーだったので除外します。ほしいのはその言葉じゃない!Kさんと付き合ってもいいなって思ったのは「綺麗だね。」「可愛いね。」「好きだよ。」って言ってくれるからだったのに!

そこで気付きました。私は"私のことを好きな彼"が好きなのであって、Kさん本人のことは好きではないな、と。彼のことは人間的には好きだったけれど、恋愛的に好きにはなれなかったのだと思います。

お付き合いする前に「いつになったら好きになってくれる?」と言われて「私もKさんのこと好きになりたい」と返したのを思い出しました。きっとその時点で私はKさんのことを好きにならないとどこかで感じていたのかもしれません。

つまり私が恋愛するにおいて"顔が好みであること"、そして"私の容姿が好きであること"が大事だったという訳です。

"最初だから頑張っちゃった♡"が自分で許せない私は、性格や行動を褒められるとそれを続けないといけないと思って頑張り、そして疲れてしまうタイプなのだとわかりました。だから相手も私の顔が好きでいてくれないと困るのです(顔は頑張らなくても変わらないから)。そして容姿が好きであれば"あーもう可愛いから許す!"と、ある程度までは許してもらえるから。

Kさんの性格は決して嫌いではなかったし、普通のお友達ならきっと今でも仲良くしていたと思います。恋人関係としては合わなかったというだけで。

ただ、これはあくまで私の主観でしかなくて、Kさんはかなりたくさんのことを譲ってきてくれたと思います。かなり年上だったこともあり、きちんと大人として隣にいてくれたし、何よりうたうの"初めての彼氏"を背負ってくれました。

自然消滅というかたちで私の方から離れていってしまいましたが、その1年後くらいに電話があって「うたうはいい子だし、俺はちゃんと好きだったよ。」と言ってくれました。突然のことだったので上手く言葉に出来ず何も伝えられませんでしたが、私はKさんのそうやって真っ直ぐ言葉にして伝えてくれるところが好きだったんだな、と思います。

せっかく用意してくれていた誕生日プレゼントも受け取ることなく、ちゃんとお別れ出来なくてごめんなさい。私なんかより本物の"いい子"はたくさんいるから、どうか幸せに。


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