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クラフトマンシップとの語らい

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西村邸に関わってくださった奈良のアーティストに、主宰の杉本がインタビューする対談記事。個性豊かなクラフトマンシップ=「おだやかな生産の中に濃厚につまった、誇りと願い」をお伝えしま…
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2019年12月の記事一覧

クラフトマンシップとの語らい―第2回 庭師、茶道家・土屋裕さん(後編)

土屋裕さんとの対談、後編です。 前編では、土屋さんが、県外から奈良に引っ越されてくるまで。修業時代のお話を伺いました。 後編では、現在のお仕事のスタンスや、奈良とのかかわり方について伺っていきます。 杉本 ―古川先生のもとから独立されてからのお庭の仕事は、奈良が中心ですか。 土屋さん 「そうですね、他の地域は、呼ばれたら行くくらいの感じで。」 ―庭造りに、地域性みたいなものはあるんでしょうか。 「気候がありますからね、まず植えるものが変わってきます。あとは、石が違

クラフトマンシップとの語らい―第2回 庭師、茶道家・土屋裕さん(前編)

「クラフトマンシップとの語らい」2回目です。 今回のお相手は、庭師・茶道家の土屋裕さんです。西村邸のお庭を整えてくださった庭師であると同時に、最初のイベントである【お披露目茶会】にてお点前を披露してくださった、茶道家でもあります。 奈良町周辺の様々な施設で庭造りのお仕事をされながら、独自の飾らないスタンスで、お茶の稽古・茶会を開いていらっしゃいます。 ご自宅は、山陵町(みささぎちょう)という、奈良町から少し離れたところにある、少し山間の静かなエリアにあります。その中でも

クラフトマンシップとの語らい―第1回 妖怪書家・逢香さん(後編)

こんにちは、西村邸主宰の杉本です。 逢香さんとの対談、後編です。前編では、学生時代のルーツから、現在に至るまでのキャリアについて、お聞きしました。後半は、現在の活動から、これからの展望について、話していただきます。 杉本 ーいま現在の制作で、逢香としてのブランドづくりというか…妖怪×書道の時点で、突き抜けたオリジナリティがあると思いますが、その他に大切にしていることってありますか。 逢香さん「ブランディングっていう程でもないですけど…奈良で自分の制作を再開したタイミング

クラフトマンシップとの語らい―第1回 妖怪書家・逢香さん(前編)

こんにちは、西村邸主宰の杉本です。 西村邸は、これから活動していく上で、大切にしたいことをまとめて、「3つの宣言」として掲げています。 1.永く付き合える、もの と ことを愛します 2.クラフトマンシップを愛します 3.きょう会える、あなたを愛します この記事は、2つめの「クラフトマンシップ」についてのものになります。 Craftsmanshipを日本語に訳すと、「職人技」でしょうか。ぼくはこの言葉の中に、「おだやかな生産の中に濃厚につまった、誇りと願い」という意味を