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お玉ちゃんの泪

ちっちゃい頃
近所のいじめっこらに
円陣くまれていじめられてた

そんな時、
「あんたたちぃーおやめ!弱いもの
 いじめするんじゃないよー!」と女の
 格好をした、男のたまちゃんが、
 助けてくれた。

いじめっこらは、
「やーい!男 女‼️オカマやろー❗」
 といいながら、逃げていく。

たまちゃんは、いつもやさしかった。
「おまいさんは、可愛いからいじめられるんだからね。気にするんじゃないよ」
そういいながら、いい匂いのする綺麗な花柄のハンカチで涙をふいてくれた。

ある日の夕方、小学校の校庭で一人で
地面に絵を書いていた。無我夢中になって時間を忘れて書いていた。すると優しい手が頭をなでた。上を向くとたまちゃんだった。「お嬢!もう日が暮れた。帰る時間だよ。お家へお帰り。」私はびっくりした。たまちゃんが泣いていたからだ。よく見ると顔が腫れていた。私はたまちゃんの手をひっぱって、すぐそばの階段のところにたまちゃんを腰掛けさせて、握りしめてたハンカチで涙をふいてあげた。たまちゃんはひとしきり泣いていた。その後手をつないで家まで送ってくれた。去り際に「ありがとね。お嬢のこと忘れないよ。」と言った。

しばらくだって、たまちゃんがこの町を出ていったことを聞いた。私は泣いた。声をあげて泣いた。私にとってかけがえのないお姉ちゃんだった。たまちゃんがいなくなって、私はかわった。いじめられても、泣かなくなった。たまちゃんのおかげで、強くなれた。

たまちゃんは、この広い宇宙のどこかで
きっと笑いながら生きてるんじゃないかと思う。少なくとも私にとって、おたまちゃんは、永遠のスーパーウーマンだから▪▪▪(*^o^)/\(^-^*)💖

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