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八っちゃんはブルマンがお好き

小6の冬、母方の叔父に連れられて花の東京へ行った。叔父のことを八っちゃんと呼んでいた。八っちゃんは某有名ホテルのコックさんだった。久々の休日なのに母親が1年と半年いまだ退院できず、父親も1ヵ月帰って来ない状況をふびんに思ったに違いない。

八っちゃんは、東京に向かう列車の中で、「今日は銀座で探し物があるから、お前も一緒に見つけてくれ。」私「何探すの?」
八「コーヒー豆なんだけど、ブルーマウンテンて言うんだよ」私「いつも飲んでるやつじゃん」八「いつもの豆は、他の豆がまざってるから、今日はボーナスはいったから、まじりっけなしの買うんだよ🎵」私「東京じゃないと売ってないんだ🙌😲」八「そーなんだよ☀️だから今日は絶対買ってかえるぞぉー!」

八っちゃんは、ある意味物凄い執念で、銀座の1丁目~8丁目までをローラー作戦で憧れのブルーマウンテンを探しに探し抜き、最後の最後で専門店にたどり着き、まじりっけなしのブルマンをてに入れた。私は八っちゃんの情熱と銀座の人混みと朝から何も食べてないことが重なって、ヘトヘトだった。しかもめんたまがブッ飛ぶ値段だった。

店の隅でしゃがみこんでしまった私をみて、八「ごめんごめん、これからとびっきり美味しいケーキ食べに行こう🎵」といいながら、たぶん山手線にのって、立派なホテルのスカイラウンジで、チッさいチッさいお上品なケーキ🍰と、コーラをいただいた。眺めとケーキ1000円コーラ500円は余りにも高すぎて、東京はぼったくりの町だと子供心に思った。今思えば、少しでも気分を晴らしてあげたい。笑顔にさせてあげたい。との八っちゃんからのプレゼントだった。

八っちゃんは、その大切なブルマンを小6の私に飲ませてくれた。豆を丁寧にミルでひき、サイフォンでじっくり、あたりには、コーヒーの香りが漂い、こだわりのコーヒーカップに注いでくれた。八「いいかい、本当に美味しいコーヒーには、お砂糖もミルクも入れなくても飲めるんだよ、飲んでご覧」私「えっ!ホントだ!しかも甘く感じる❗🙌😲」
ストレートコーヒーを飲んだのはこれが初めてだった。

あれから何十年(  ̄▽ ̄)アハッ💖
いけませんねー!あの味を子供の頃覚えてしまったもんで、まぁー色んな種類のお値段も様々なコーヒーを飲みまくりました。血がコーヒーになるんじゃないかってぐらいのみましたねー。でもね私自身はこだわりを持たない奴なので、お金のないときは、ディスカウントでかったインスタントでも全然大丈夫なんです。紅茶もハーブティーも日本茶もなんでも好きです。食事でもなんでもそーなんですが、美味しいって感じられることが何より大事ですね。病気で死にそうな時、コーヒーが飲めなかったんです。その事が体の非常事態宣言の目安になりました。ヽ( ̄▽ ̄)ノ

皆様寒いのでどうか風邪など引かれぬよう
お気おつけなさいませませ

       うたしより愛を込めまくって
       💖💖💖💖💖💖💖💖💖🙌

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