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時のいたずら

海の音がいつまでも聞こえ
風が窓をうつ
外はとても辛いよな寒さ
だから手紙を書きます

巡り会うのも 別れ別れも
時のいたずらでしょうか
そんなもので泣くのでしょうか
あたしは こうして独り

楽しかった時は短くて
すぐに消えてゆく
辛いことに 耐えている時は
長く 終わりが見えない

今はあなたに
会えぬさだめの
時のいたずらでしょうか
そんなもので 泣くのでしょうか
あたしは こうして 独り

ピアノの旋律に、マーサ三宅の歌声が
父も、母も、誰もいない家に鳴り響く
子供の心には、情念はわからない。
ただ一つ理解できたのは
辛いことに耐えているときは、
長く終わりが見えない ことだった。

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