見出し画像

薩摩隼人             ――画像しりとりはじめました(#58)

(#57) 瞬殺→「さつ」→薩摩隼人

「す、すくりゅうまいなすどらいばぁ」

「見栄張らない」

「…薩摩焼酎…で、よかばい…」


薩摩隼人さつまはやととは、狭義においては薩摩国 (現:鹿児島県) 出身の武士たちの総称である。古代日本においてこの地域 (当時は阿多・大隅と称していた) に居住していた人々は「隼人」と呼ばれ、居住する地域に応じて、現在の薩摩半島一帯に住んでいた薩摩隼人 (阿多隼人) と、大隅半島北部に住んでいた大隅隼人に大別される。

彼ら「隼人」の特徴は、気質でいえば頑固、豪快。細かいことは気にしない、いい意味での適当さ。そして、なにより彼ら隼人を隼人たらしめている一番の特徴は、戦闘能力の高さである。

古代の隼人は、大和政権に対抗する勢力として描かれている。
ヤマトタケルの父である景行天皇の御代に大和政権に臣従することにはなるのだが、大和政権下に収まると、律令制の官職に「隼人司はやひとのつかさ」という軍事部門をつかさどるセクションが設けられる。畿内に移住させられた隼人は、朝廷や要人等の警護を担うボディガードとしての地位を確立しているのだ。

また、戦国時代の隼人は、戦国随一の戦闘集団・島津家を生んだ。関ヶ原の戦いで西軍に与した彼らは、敗色濃厚となった戦の終盤において、敵本陣を中央突破して退却するという前代未聞の脱出劇を成功させるとともに、東軍総大将・徳川家康をして大いにビビらせている。

戦国一の戦バカ、島津四兄弟

幕末には、イギリスとの薩英戦争、新政府軍との西南戦争と、いずれも圧倒的な物量差でケンカにもならないケンカであってもこれに挑み、形勢不利となっても、最後の最後まで戦い抜くという気概を見せている。

西南戦争の総大将・西郷吉之助(隆盛)

まあ、誤解を恐れずザックリ言えば、隼人とは、
ごちゃごちゃ言わずに戦え!最期まで戦え!死ぬまで戦え!
という戦バカ集団である。←怒られるぞ

さて、今回のネタ画像中の、丸眼鏡に団子っ鼻、にきび面の朴訥そうな青年、彼の名は左門豊作。アニメ・漫画『巨人の星』の登場人物にして、主人公・星飛雄馬のライバルの一人である。

両親が早くに他界し、2人の妹、3人の弟とともに農業を営む親戚の家に身を寄せているという苦労人。

トレードマークのひとつでもある眼鏡に関しては、なかなかに悲しいエピソードがある。
5人の妹弟とともに厄介になっていた親戚宅では彼らは電灯すら使わせてもらえないという過酷な環境下にあり、月明かりで夜遅くまで勉強していた豊作は視力が低下、極度の近眼になってしまったのだ。

……朝型の生活にすればよかったのに(・_・)←そういう問題ではない

そんな勉強熱心な左門は、学業成績は優秀かつ野球での実力が県下に知れ渡っていたため、多くの高校からスカウトされていたのだが、居候の身分での進学など到底許されない。

えー? 高校に行ってバリバリ活躍すれば、その後、プロ野球への扉が開き、契約金等でガッツリ稼げるぢゃん
――という時代ではないのだね(・_・)

しかし、5人の妹弟たちが、自分たちが代わりに働くから兄を高校に行かせてくれと直訴し、晴れて高校への進学が叶うのだ。

こうして進学した熊本農林高校――ん???

……ここで、悲しいお知らせがひとつ。
ワタクシ、左門豊作の九州弁、そして西郷隆盛を彷彿させる小太りの体型だったり、極貧子だくさん家族だったり、から、勝手に彼が鹿児島出身だと思い込んでいたのだが、
左門豊作、熊本出身ぢゃないか。薩摩隼人ぢゃなく肥後もっこすぢゃねーか(( ゚Д゚)!!

あー……めっちゃ長々と薩摩隼人の説明に紙面を費やしてきたのに…。
ていうか、そもそも画像ネタとタイトルが合ってねーぢゃねぇか…(*´Д`)

ま、こんなこともあるよね( ̄∀ ̄)←ねーわ

もう時間もないし、開き直ってそのまま進むよッ(^^ゞ←おい

ちなみに、肥後もっこすとは何か。
これについてもサラッとでも触れておかねばなるまい。

肥後もっこすとは、薩摩隼人が鹿児島人の気質を表現しているのと同様に熊本人の気質を表現している言葉である。

その特徴としては、純粋で正義感が強く、一度決めたらてこでも動かないような頑固さ。また、「肥後の議論倒れ」と揶揄されるくらい議論好き、というのも大きな特徴だろう。

九州男児という大きな括りで見れば、また、両者ともに「頑固」という共通点もあるから、薩摩隼人も肥後もっこすも、似たようなものってことでいいんぢゃない?
――などと考えてしまうのは、所詮、九州のことなど何も知らない道産子の浅慮というものなのだろう。

というのも、この両者には
意地は熊本、気は薩摩」とか
薩摩の芋つる、肥後の引き倒し」とかいう
明らかに、対立構造として両者をとらえているようなフレーズが存在するからだ。

してみると、熊本出身の左門豊作を「薩摩隼人」などととらえることは、薩摩隼人サイドも、肥後もっこすサイドも、到底承服しかねる暴挙なのかもしれない💦💦

ここはもう素直に謝るほかない。

すまんこってすm(__)m←いや、それ火に油
 
せめて、最後の薩摩焼酎球磨焼酎に変えといた方がいいかとも思うが、これもあえてそのままにしとこうか( ̄∀ ̄)←火に油に酒

酒つながりということで、ついでに、左門が見栄を張ったカクテル
スクリュードライバー」についても触れておこう。

ウォッカベースのカクテルで、レシピは「ウォッカ+オレンジジュース」。
1940年代にイランの油田で働いていたアメリカ人作業員が、喉の渇きを癒すために作ったカクテルであり、この作業員がマドラー代わりに、工具のスクリュードライバーで混ぜたから、この名前がついたという……なんか、それ聞いた後で飲んだら、めっちゃ油臭く感じそうなカクテルやね( ̄∀ ̄)

ちなみに、私が17歳の時に働いていたロシア料理店は、夜はそのままバーになるため、ウォッカベースのカクテル――ソルティー・ドッグ、モスコー・ミュール、ブラッディ・マリー等々――をけっこう扱っていたイメージがある。
ヤの字で始まる自由業出身のマスターが、
スクリュードライバーは口当たりがいい割に度数高いから、レディ・キラーなんだぜ( ̄∀ ̄)
と悪党の笑みを浮かべながら、17歳の若造をからかうような目で言っていたのを覚えている。
……その店には妙齢の女性客レディなど、あんまし来てたためしはなかったのだが^m^


おっと、もうこんな時間か。新しいカクテル「スクリューマイナスドライバー」を研究する時間だ。

そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
見栄を張らずに知らないことは知らないと言える、そんな素直な姿勢が報われるような一日でありますよう


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (58両目) の前の車両です。タイトル「瞬殺」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。嬉しさのあまり、スクリューマイナスドライバーを1杯奢らせていただきます(o^-')b♪


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪