いつかは起業したいって寝言いってるあなたが、本当に学ぶべきこと
たまたまですが、起業したいという20代前半の男性の相談を聞く機会がありました。
服装は、やたらとチャラチャラしてる。
目はやたらとギラギラしてる。
うん、銀行の面接だったら、一発で落とす。
「どんなスキルを身に付けたほうがいいですか?」
「やっぱりプログラミングですか?」
「生成AIがこれからアツんでしょうか?」
あんな、そんな甘い考えやったら、起業したとしても成功せえへんで。
ビジネスで成功するために必要なスキルとは?
そもそも起業の相談をニート(僕)にする時点で何かが間違ってると思うのですが、それはさておき、
起業して成功するために必要なスキルとは?
いわゆる成功者となるには、どんな資質があったら良いのか?
それはプログラミングでも英語でもMBAでもなくて……。
最終的には、人間性。
もっと言うと、周りの人から愛される力が大切だと考えます。
どんなにビジネススキルがあっても、人から信頼されないとお仕事は来ないですからね。
出来てない大人がめちゃめちゃ多い
保育園で習ったことがきちんとできていれば、ビジネスマンとして成功できる、なんて言葉もあります。
・元気よく挨拶をする
・人に何かしてもらったらありがとう
・周りと仲良くする
・人の悪口を言わない
・悪いことをしたらごめんなさいとあやまる
「なんだ、当たり前の事やんけ」
とあなたは思うかもしれません。
ですが、その当たり前のことができてない大人がめちゃめちゃ多い。
自●党の裏金問題だって
「いや、派閥の指示なんで逆らえなかったんっすよ」
「私そんなつもりないんですよ、秘書がやったんですよ」
と、出るわ出るわの言い訳の嵐。
最近、宝●歌劇団のパワハラ自殺問題に一定の決着がついたらしいですが
当初会社側は
「遺族側とのパワハラの認識に差異がある」
「会社側が全面的に悪いとは認められない」
「(パワハラがあったんなら)証拠を見せてほしい」
となかなかに香ばしい発言をされていました。
特に、この「悪いことをしたらごめんなさいと謝る」というのが、大人になってくると保身とか色々なしがらみとかで、非常に難しい。
必要なスキルを磨くためにはどうすればいいか?
では、その人間性を磨くにはどうすればいい?
・インドへ自分探し?
・滝にひたすら打たれる?
・自己啓発書を読みまくればいいの?
違います。
1つ、思い切って宗教にダイブしてみることをおすすめします。
何これ、クッッソあやしいやんけ、と思ったあなた。
もう少しだけお付き合いを。
いわゆる成功者のセミナーとか、
たかだか50年くらいしか生きてない人の(しかも再現性が定かでない)話を聞いて、高揚して一過性で終わるよりも、
キリスト教だったら2,000年、仏教だと2,500年、儒教や道教も2,500年以上の歴史があります。
歴史の荒波にもまれ続けて、それでも残ってきた人間が積み重ねた叡智、それを少し学んでみることって大切だと思いません?
〇〇にダイブせよ!
といっても
すべてを捨てて、出家しろとか
第なんとかサティアンで、ひたすら空中浮遊の修行に打ち込むとか、そんな必要はありません。
身近なお寺や教会などの門を叩いてみる。
生きた宗教に触れてみる。
僕も、大学生の頃、滋賀県の割と大きなお寺で何日か修業させていただいたことが、今でもふと思い出されます。
副住職さんがたまたまうちの母親の知り合いで、「困ったことがあったらいつでも訪ねてきてや」って言われてまして。
当時、付き合っていた女の子にボロ雑巾のように捨てられ、世をはかなんでいた僕は「いっそ出家でもするか」とまでは行かなくても、俗世から離れてみたら何か得るものはあるのでは、と藁にもすがる思いで、そのお寺を訪れたのでした。
お寺の生活というものは、なかなかにストイックです。
着いたら、まず、掃除。
雑巾を絞る水も冷たいし、吐く息も白いけど。
ひたすら掃除。
死語をしていると怒られます。
ご飯を食べる時もお作法があって、般若心経を唱えてからご飯をよそって無言で食べます。
夜は、お経の解釈の講義なんかがあって。
そして、朝は5時に起きて座禅。
眠い……けど、何か心が高揚するというかトランス状態というか、ハイになってる気がする。
編み笠の下から覗いた世界は、いつもと違って見えた
数日間の滞在のなかで一番、印象に残っているのは托鉢の体験です。
特別に僧侶の服を着せてもらって、編み笠をかぶって
「ほーーーーーーーーーーーーーい」
と声を出しながら、家々を回ります。
もちろん、無視される家もあれば、お金とか食べ物をいただける場合も。
こうして、僧侶のコスプレをして托鉢をしてみると、何やら自分が全く違う人間になったような。
少し生まれ変わったような心地がいたします。
そして、編み笠の下から見た世界は
今までの世界とはなんだか違って見えました。
普段は偉そうにしてるようなおじさんも、僧侶の姿をしている僕の前では神妙にしていたり、
逆に彼氏に普段媚を売ってそうな若いギャルからは、変な目で見られたり。
自分がまとっている姿によって、こんなにも人の印象は変わるのか。
そして、自分のことが少しだけ客観視できたような気がしました。
僕の抱えていた悩みというものは、なんとちっぽけな。
人の世というものは、僕が悩んでいる悩んでいないに関わらず、日々うつろいゆくものなのだ、と。
……
20年以上経った今でも覚えているぐらいですから
若い頃のダイブの経験と言うのは結構馬鹿にできないものです。
お寺によっては、週末に座禅体験や合宿などを行っているところもありますし
キリスト教などの別の宗教に触れてみるのもいいと思います。(日曜日に礼拝やってるし、あらかじめ連絡しておいたら誰でもウェルカムだったりする)
宗教って聞くと、あやしいっていうイメージありますけど
1000年以上も前から磨かれて磨き続けられてきた、人間の生きる知恵、
生き方そのものを学べるんですよね。
「宗(むね)となる教え」と書いて、宗教ですから。
いろんな人が乗り越えてきた悩みや叡智が詰まっている。
仏教だけ見ても
・報恩感謝
・自利利他
・和顔愛語
などと、とてもうんちくの深い言葉がたくさんあります。
もちろん、聖人君子にはなれないし
右の頬を叩かれたら、左の頬を向けろなんて僕はしませんけど。
若いからこそ
若いからこそ磨かれる感性もある
そして、今が一番若いんだから、今から取り組んでも間に合う。
経営者の武勇伝みたいなセミナーばっかりいってないで、たまには宗教の門をくぐるのもいいものですよ。
せっかくだから、先人の知恵に学んで、ダイブしてかみしめて、自分の心と対話して自分を磨く。
そんな時があっても、良いのではないでしょうか。
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