見出し画像

フォーゴトン・レルム探訪 ドラフトガイドライン 入門編

こんにちは!もう新セット!間にモダンホライゾンⅡが挟まっているからか、自分がストリクスヘイヴンを長く遊んでいたからか、間隔が短く感じます。

今セット『フォーゴトン・レルム探訪』も、リリース前『入門編』→リリース後2週間程度『中間報告編』→リリース後1か月程度『まとめ編』と言う流れを目標に、MTGアリーナ・BO1ドラフト環境を考察していきます。”中退”で終わったストリクスヘイヴンの分まで、がんばろうと思います~!

今回は、日本時間7月7日の深夜にプレビューが終わり、翌日の8日深夜にはアリーナに実装されるという、超過密スケジュールでした。
慣れればこれくらいでいいのかもしれませんが、これまでは”全カード揃ってから見る派”だったぼくにとっては、なかなか大変でした笑

「入門編」の記事も駆け足でまとめたので、まだまだ浅い部分があると思いますが、まずはみなさんの”探索”の足掛かりになればと思います。早速行きましょう!

▼環境概観~先手超優位?

・攻撃が必要なキーワード能力たち
今回は定番の、「各2色の組み合わせ=10通りのアーキタイプ」環境です。それぞれのアーキタイプに「キーワード」がありますが、その中には、攻撃すること、戦闘ダメージを与えることで誘発する能力が多く見受けられます。

白青:探索
白黒:探索(+踏破)
青黒:”サボタージュ”能力 ※「プレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび」に誘発する能力をこう呼びます。
青赤:d20
黒赤:宝物トークン
黒緑:”陰鬱” ※「このターンにクリーチャーが死亡していた場合」にボーナスが発生する能力をこう呼びます。
赤緑:集団戦術
赤白:装備品
緑白:ライフゲイン
青緑:マナブースト(「土地を出す」)

典型的なのは青と黒のサボタージュ能力と、赤と緑の集団戦術。そして白のコモンにも「攻撃するたび」に「探索」できるカードが2枚あります。黒と緑の陰鬱も、クリーチャーを攻撃に差し向けることで、自ターンにボーナスを誘発させられます。
全色に何かしら、攻撃すること、ないしは戦闘ダメージを与えることで優位になる仕組みがあるということです。まずは、序盤から攻撃に参加するための、低マナ域の枚数とサイズ感が重要ですね。


・除去が弱い
加えて、コモン除去が最近のセットの中では弱めです。
2マナ以下の除去らしい除去は《君は見張り中に物音を聞いた》《ドラゴンの火》のみ。
3,4マナ域は、クリーチャーに依存する《狩りの戦利品》と、ソーサリータイミングのもの。
5マナの《ファリダの火の玉》、6マナの《ビホルダーの眼》はインスタントですが、構えるには重く、効果も平凡。
ここ直近までの数セットでは、1マナの除去がバンバン飛んできたり、6マナの除去にカードアドバンテージがついていたことを思うと、正直物足りないラインナップです。

アートボード 1-100

プレビュー最終日に、赤と黒の比較的強いやつが来て安心しました…


・コンバットトリックは豊富
一方で、白と赤の《君は~》シリーズや、瞬速を持ち場に出たときにノーコストで装備できる装備品2種を筆頭に、青・黒・緑もインスタントタイミングで戦闘を有利にする行動があり、ケアすべき幅が広めだと感じます。すべてをここで網羅するのは難しいくらい…ご自身で調べてみてくださいね!笑

以上のように、どの色も先手から積極的に攻撃に行くことでボーナスを得られる環境ですし、それを後手で捌く側も、迎え撃つクリーチャーとコンバットトリックが必要不可欠です。マナカーブを前寄りで組み立てていく必要があるでしょう。
先手・後手のダイスロールに負けたら、20面ダイスを振る前に負けてしまうようなことも…


▼ダンジョンと探索

正直なところ、環境初期はあまり期待できない気がしています。

最もダンジョン探索に秀でていそうな白青でも、コモンだけだと1つ目の部屋に入るのは、かなりテンポを犠牲にして3ターン目、そうでなければ4ターン目。そこから継続して2つ目以降の部屋を探索できるかは、さらに未知数。
しかも継続して探索するには、上に書いた通り攻撃することが不可欠と言ってよく、赤や緑の猛攻を捌きながらそれを達成するのは骨が折れそうです。そこまでがんばった後の踏破ボーナスも、思っていたより枚数少/効果小なのが、さらに期待薄。
無理に探索を進めたり踏破を狙うというより、ライフゲインや、宝物/小型クリーチャートークン生成など、各アーキタイプに合わせた小ボーナスを柔軟に選択できるシステム、くらいで考えておくのがよいのではないでしょうか。
白青は、マルチカラー・アンコモンの《遺跡探し、ハーマ・パシャール》に書いていることがさすがにすごいので、期待したいところではあるのですが…。

画像2

いい回りですが、他の色のブン回りに勝てるかというと…?

ダンジョンの選択については、《魂を喰らう墓》の能力がかなり前のめりで、探索4回までで得られるボーナスが《狂える魔道士の迷宮》よりも大きいため、基本的には《ファンデルヴァーの失われた鉱山》がベターな選択肢になると思われます。青系のミラーマッチなどで5回以上探索する余裕がありそうなら、《迷宮》の踏破を目指してみましょう。

《魂を喰らう墓》は、陰鬱の補助や、今回の”アクト”枠《忠誠の代価》とのコンボが期待できます。この手のコンボはリミテッドで定番ながら、”サクリ台”がデッキ内に必須だったのですが、それをピックしなくてもいいのはなかなか画期的。《命取りの論争》という、”アクト”を引いていなくても使いやすい”サクリ台”もありますし、《忠誠の代価》には結構注目しています。

画像3


▼まず取り組んでみたいアーキタイプ

・赤緑
リリース後数日、受けの理解が進むまでは、いかに気持ちよく集団戦術でブン回りができたか?というゲームになりそうな気がします笑 4ターン目にパワー6で攻撃に行ける組み合わせをつくり、2マナクリーチャーでの完走を目指します。

画像4

・緑白
ストリクスヘイヴンの緑黒よろしく、2ターン目に《不動のパラディン》、3ターン目に《天界のユニコーン》を出して、殴りながらサイズアップしていくアーキタイプ。この2枚をどれだけ確実に展開できるかですね。
ちなみにT4《古参の迷路探索者》から《迷宮》に入って、ライフゲインできます。

画像7

・黒赤
結構簡単に宝物トークンが出ます。ただでさえマナブーストして展開を先行できるのに、宝物で支払うと追加ボーナスがつく大盤振る舞い。先手環境で、後手からのまくり返しが期待できるのは魅力です。
1つ目の宝物をどう作るかが鍵になりそうです。そういう意味で、アンコモンの《隠棲した絵描き、カレイン》が重要なアーキタイプかもしれません。ダンジョンのところで書いた《忠誠の代価》コンボも自然にフィットします。

画像6


・赤白
2マナ域の選択肢が多く、安定したアグロデッキが組めそうです。また、装備品でパワーを上げられれば集団戦術に貢献できるので、採用の幅が広がるでしょう。
プレビュー段階では装備コストの重さを懸念していたのですが、最後に軽いのが来てくれました。よかった。

画像7


▼おわりに~ピック指針のツリー化

環境のファーストインプレッションは以上です。最後に、個人的に今回意識して取り組みたいこととして、「ピック指針のツリー化」というのを挙げておきます。

例えば、自分が1番やりたいアーキタイプが赤緑であった場合、それが叶わなそうな場合の第2候補に、全くカードが重複しない青黒を選ぶのではなく、「赤が薄そうな場合には緑白」、「黒が濃いときは黒赤」というふうに、うまく枝分かれしていくような選択肢を、あらかじめプランニングできるようになりたいと考えています。

特に今回は、赤緑でも緑白でも、それぞれのキーワードを支援できる《鼓舞するバード》のように、応用の効くカードが多いです。そういった汎用的な補助カードを序盤に押さえておけば、終盤枝分かれする先へも柔軟性が生まれるでしょう。
「気になるアーキタイプ」に挙げた4つも、それを少し意識してみました。ここまで書いた通り、エスパーカラーを中心としたダンジョン探索に心もとなさがあるので、最初は赤や緑を中心に見て行くことになるのかなと予想しています。

週末から10日ほど、あまりプレイ時間がとれなそうなのですが、月末ごろの「中間報告」を目指して、コツコツ励んでいきたいと思います!


最後に宣伝&スペシャルサンクスです。(いつもの。)

ぼくも参加している、リミテッド中心のDiscordサーバーです。記事を読んで参加してくれる方も多く、にぎわってきました。ありがとうございます。

リリース後不定期で、画面共有しながらドラフトのピック&プレイをしていくと思います。
通話に参加しなくても、チャットでは7勝のデッキを共有や意見交換を活発にしていますので、楽しいドラフトライフのお手伝いができるのではないかと思います。気軽にJoinしてくださ~い!

それでは~。みなさんもダンジョンの旅、気をつけて行ってらっしゃい!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?