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イニストラード:真紅の契り ドラフトガイドライン まとめ編①青黒 (11月のプレイ記録)

こんにちは、スギモトです。

冒頭から余談です。ぼくは6年前まで関東に住んでおり、その頃はテーブルトップでモダンやレガシーをプレイしていました。
地元関西に帰ってきたタイミングで、(「デュアルランド」や《ガイア揺籃の地》などを含む)ほとんどすべての資産を手放しましたが、11月に「統率者のデッキを1つ作りたい」というところから、再び実物のカードを買い始めました。

やはり、いいですね…カード自体を眺めるのはもちろん、シャッフルやドロー、インナースリーブに差すときの感触なんかもたまりません笑 《野生の心、セルヴァラ》の統率者デッキが形になった後も、モダンやパイオニアのカードを、安いところから少しずつ追加するようになりました。《ラガバン》を買ってもいいのかどうか…早く禁止告知出してください笑

今住んでいるところは「都会」ではないものの、幸い、頻繁に大会の開かれているカードショップが自転車で10分ほどのところにあります。2022年にはテーブルトップでの大会参加も増やせたらなぁ、と思っています。

さて、11月の(デジタルでの)プレイ記録として、以前書いていた『ドラフトガイドライン・まとめ編』の体裁で、『イニストラード:真紅の契り』環境についての見解を書いていこうと思います。
アリーナオープンに間に合わせようと思っていたのを、すっかり忘れて遅くなりました笑

11月初旬の『イニストラード:真夜中の狩り』の戦績があまり芳しくなかったこともありMythic帯には辿り着けませんでしたが(ダイヤ3でフィニッシュ)、Premier Draft19回で、76勝57敗の勝率57%。あまり戦績の良くなかった最近のセットと比較すると、まずまずの成績といったところです。

▼色の評価と基本方針:黒への信頼

【入門編】では、「アブザンカラーに注目したい」と書きましたが、やはり黒は期待どおりでしたね。1~5までどのマナ域を切っても、プレイアブルなコモンが揃っています。中にはデッキを選ぶものもありますが、うまく脇を固められれば、A級のカードになります。

コモンを並べるだけでだいたいデッキ

逆に、白についてはあまりいい感触を得られていません。特に環境初期は、豊富な低マナ域の除去に阻まれ、軽量クリーチャーで戦線を築く戦略は肯定されづらかったように思います。
単体でクオリティが安定しているのは《ドラグスコルの歩兵》くらいで、メインアタッカーの顔をした《グリフ乗り》《エストワルドの盾殴り》は1マナの除去で対処されてしまい、あとは細いクリーチャーの組み合わせです。5マナ域の脅威もおとなしめで、確定除去たる《シガルダの拘禁》も濫用で裏目りやすいなど、不安要素が多いですね。

ビートダウンの色としては、緑の方がお気に入りです。シナジー形成に手のかかる白、ぶつかり合いになった時に脆い赤と違って、《這いまわる胞子》や《鉤手の船乗り》が、単体で攻防に安定した戦線を構築できることを評価しています。3マナ以降の脅威に厚みがあり、軽量除去でテンポを取られにくく、逆に軽い《巨大な力》でバックアップしながら攻めを継続できます。
緑の常として相手に干渉するのは苦手ですので、相手にレアを出される前に勝つアグレッシブな構成を意識するのがよさそうですね。

青は除去が弱いことを理由にあまり評価できていませんでしたが、《鋼纏いの霊》《拘束の霊》《縫合された助手》に思いのほか信頼感があり、地上の肉弾戦で後れをとらないことから評価が上がりました。《ランタンの霊》《残酷な目撃者》の良質な飛行クロックに加えて、“ボムレア”が強い環境で、打ち消しを装備できる点も有難いです。
黒と組んだ濫用ミッドレンジ、白と組んだ飛行&オーラビートダウンは、個人的にやりたい寄りのアーキタイプですね。

赤については、ピックが競合しやすい印象で、あまり取り組めていません。《炎恵みの稲妻》《削剥》《ファルケンラスの祝賀者》の3枚が全色のコモンの中でもトップクラスなのは疑う余地がありませんが、強力が故に早めに消え、続くカードはデッキを選ぶものが多く参入のきっかけをつかめない、といった感じですね。
白と同じ理由で、あまりビートダウンに向かいたくない気持ちが、さらに参入を後ろ向きにしています。

以上のような印象から、いまのところ「本命:黒のミッドレンジ~コントロール、対抗:緑のビートダウン、状況を見て白青へ」という基準でピックしています。
月内19回のドラフト中13回が黒絡みになったことからも、黒という色への信頼感が感じられます。

▼青黒濫用

今回は、一番気に入っているアーキタイプである青黒濫用について、詳しいピック基準を書いていこうと思います。
黒の基本的な脅威と、長期戦でも有効な完全除去や墓地回収を存分に活かしたミッドレンジです。相方として選ぶのは、濫用はもちろん、カウンター、ドロー、飛行フィニッシャーが揃った青。
序盤は盤面を固めてしのぎながら、中盤に飛行で切り返し、除去やカウンターで蓋をするのが、基本の流れ。
以下、それぞれのレアリティ順に、優先度を挙げていきます。


▼コモン優先度ランキング

【Sランク】(3枚以上あっていい)

まぁボム環境での嗜みです。下家への主張の意味も含め、早め早めにピックしましょう。

【Aランク】(2枚欲しい)

フィニッシャーである《目撃者》《ガルガンチュア》と、序盤の盤面を固めるクリーチャー群です。軽いところは、濫用の種になるものや、確実に相打ちをとれるパワーに注目しましょう。

【Bランク】(1枚あるといい)

ユーティリティやアドバンテージカード、仕込みが必要なクリーチャーなど。
《牙の天稟》はメタゲーム次第でAランク上位へ。ミッドレンジ対決では浮きがちなので複数採用をためらうようになりましたが、環境初期と比べるとアグロが伸びてきているようです。白にはとことん強いですからね。
《不死なる悪意》は、濫用と絡むとトリッキーな動きができます。フィニッシャーを守るためにも、ぜひ1枚。《血に狂った社交家》との組み合わせは、青黒でお世話になることは多くありませんが、環境屈指のコモンコンボではないかと思います。

【Cランク】(B以上が足りないときの数合わせ)

《悲惨な群れ》は、「集められないと弱いけど、2枚目以降をドローしても弱い」という、なんというか弱いカードでした。濫用の種は《ランタン》《造反者》《拘束の霊》で埋めたいですね。
3マナ域3種も、競合する上位ランクの3マナ域と比較たときに、若干の噛み合わなさから評価を下げています。《ガルガンチュア》を運用するにあたって、相手の軽い脅威と確実に相打ちが取れることを優先したいですね。
《貯蔵スカーブ》は、一見青黒というカラーリングと相性がよさそうですが、青黒コモンのインスタント/ソーサリーは「蓋をする」役割のものが多く、中盤までは回収対象を増やしにくいため低評価。青赤などであればもう少し高く評価できると思います。


▼アンコモン優先度ランキング

【Sランク】(Sコモンより優先)

ハイクオリティな除去と、濫用絡みの2種。
《生物光の海蛇》は、ドローを安定させながらノーコストで濫用した挙句、フィニッシャーが登場するという意味不明な性能です。

【Aランク】(Aコモンより優先)

《潜水スカーブ》で《ランタン》を濫用して相手の大物をバウンス、次のターンに降霊で《スカーブ》を飛ばして攻守交替する動きが、青黒で一番好きです笑
《囁く魔術師》は《貯蔵スカーブ》と違い、《天稟》《血の泉》「降霊」でも誘発するので、使い勝手は大きく変わりますね。

【Bランク】(Bコモンより優先)

良質なユーティリティなど。《ドレイク》と《大グール》の能力が働く機会は多くありませんが、相手に与える“圧力”はそれなりにあります。

【Cランク】(Cコモンより優先)

あまり入れたくねぇなという黒い皆さん。軽いところならまだしも、4マナ以上でクオリティにムラがあるアクションは避けたいですね。


▼レア優先度ランキング

【Sランク】(Sアンコモンより優先)

悪名高い“ナメクジ”を筆頭に強力なレアの面々。これらにフィニッシャーを任せられるのであれば、そこまでゲームを繋ぐのはお手の物。かつ相手のフィニッシャーへの対抗手段もある、というのが青黒最大の長所でしょう。
一方で、軽い飛行クロックもゲーム展開を早められる点で有用だと思います。

【Aランク】(Aアンコモンより優先)

《ルノ》は、「5マナ以下」ならSランクだったかも。そんなことないかも。
《飲み込む潮》は、かなり局面を選ぶので、個人的には採用を避けたいカードです。時々強く使われてムカつくこともあるので入れておきました…。ご利用は計画的に。

▼サンプル

6-3
6-3

いずれも欲しいところはまとまった、わかりやすい青黒ではないかと思います。拙いプレイ故、まだ青黒での完走はないので頑張りたい。あと、自分でもナメクジ使いたい笑

▼さいごに

今月は1アーキタイプのみになってしまいましたが、12月もPremier Draftを継続してプレイしていきますので、月末には緑アグロや白青のまとめも書けたらいいなと思います。

「真紅の契り」は、比較的地味かつ「ボムレアゲー!!」と言われがちな基本セットっぽい環境ですが、個人的には、コモンをかき集めるだけで簡単に序盤のマウントが取れてしまうセットよりも、かなり好みです。(某《ホブゴブリン》くんの目を見て言っています。)こういう環境の方が、いろいろなカードに可能性が出てくると思いますし、4~6ターン目あたりの盤面の取り合いが、プレイ感としても楽しいですよね。
最近は(《グリフ乗り》と《盾殴り》に見切りをつけた)白いビートダウンの勝率も上がってきているようですし、まだまだ遊び甲斐のある環境ではないでしょうか。

最後に宣伝&スペシャルサンクスです。(いつもの。)

ぼくも参加している、リミテッド中心のDiscordサーバーです。

チャットでは7勝のデッキを共有や、ドラフト相談、プレイの意見交換をしていますので、楽しいドラフトライフのお手伝いができるのではないかと思います。気軽にJoinしてくださいね。

今月は以上です!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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