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漆仕上げへの変更~イスノキ

2017年に製作したイスノキ(ユシギ)製頭部管。

IS-98

この頭部管を製作した経緯とイスノキについては過去にブログに掲載してあるので参照していただきたい。

この頭部管は吹いているとすぐに唇(顎)の当たる部分が荒れて変色する傾向が強かった。

最近は漆仕上げを標準仕様にしたので上記の問題も解消できる。
頂いたまま眠らせている材料が気になっていたこともあり、新しい頭部管を2022年の暮に製作して翌年お渡しした。


そして先日、
最初に作った頭部管も漆仕上げにできないかというご相談を受け、ついでに現在使用している楽器に合う接続に交換することになった。

接続管を外し、銀のエンブレムも剥がして表面全体を削って磨き直した。
上部リングは外さずにマスキングしてそのまま作業することにした。

テレピン油につけて脱脂
マーク彫刻後下地漆施工
摺漆を十数回繰り返し完了

新しい接続を取り付け蜜蝋ワックスで仕上げ完成。

0.36mmの接続管がぴったりということですり合わせなしで交換

前の状態と漆仕上げ後の音の変化については、きちんと把握できていないので何とも評価し辛いが、現状は良い印象だった。

ご本人の手に渡ってからご感想をいただくまで待つとしよう。


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