2009年のボカロシーン回顧&10選
「ボカロの音さた」という、知る人しか知らない、楽曲でたどるボカ歴サイトをひっそりと運営しています。utakikiと申します。
知る人しか知らない。このサイトは、9年前に投稿されたボカロ曲を紹介するかたちで更新しているのですが、そのため去年でしたら、2018年の新曲の次に、2009年の新曲を自分はよく聴いてました。そのゆきがかりで、年間10選をかねて、この記事を書いているといったあんばいです。
そろそろtwitterで記事を紹介したときに、ネタバレを回避できる文字数はかせげたでしょうか。毎回noteで頭にどうでもいい散文を入れているのは、これのためなのです。では、ぼちぼち本題へ。
「物語」の2007年、「豊穣」の2008年。それにつづく2009年のボカロシーンを、二字熟語であらわすなら、なんになるのでしょう。ボカロ最盛期にむけた「飛躍」でしょうか。あるいは「助走」でしょうか。実際にVOCALOIDソフトでいえば、1月末に巡音ルカが、6月末にGUMIが発売され、だいぶ役者がそろってきた感じがします。もっとも初年から、「ダブルラリアット」や「Just Be Friends」をはじめとしたミリオンセラーを連発した巡音ルカに比較すると、GUMIはだいぶおとなしいデビューでした。彼女がランキングを席捲することになるのは、まだ先のはなしになるようです。そして超有名ボカロPでいえば、ハチ・wowaka・ピノキオピー・Neru・れるりりなどが、この年にデビューを飾っています(参考:ボカロDB)。お名前を並べただけで、えらい華華しさですね。よりマイナーなボカロシーンに目をむけると(それでも十分に有名なレベルですが)、whooやmillstones、そして楽曲が消されているため今では幻のPと化している古川本舗も、その足跡を刻みはじめたようです。音楽ジャンルでいえば、2008年の「豊穣」の主役だったギターポップは、いくぶん背景に退いて、より多くのジャンルが開花したような印象をうけました。特にエレクトロ系の音楽は、ここにきて幅とクオリティがかなり強化された気がします。気のせいでしょうか。
それではもったいぶらずに、10選を発表しちゃいましょう。毎度のことながら、選曲はもちろんのこと、曲順にもこだわっていますので、連続full再生でお楽しみいただけるとありがたいです。時間が許すのであれば、ぜひ。おっとマイリスはこちらです。
1.millstones「計画都市」
2.whoo「Travel In Time」
3.SeikoP「Queen Nereid」
4.Nem「スターマイン」
5.ts「Room sized Logic」
6.キャプミラP「ハローノストラ 」
7.kous「憂鬱な死神」
8.すんzりヴぇrP「四月の窓」
9.ハイネケンP「Scissors Fluff Fluff」
10.ナタP「BEAUTIFUL DREAMER」
(余白)
ニコニコの外部再生プレイヤー。便利だし好きなんですが、マイリス登録する機能がついてないのだけは、なんというか残念ですね。ツイートはできるのに…… どうして。
それはそうと、ほぼ半分を占める初音ミクは別格として、ここまで巡音ルカが無双するとは思ってませんでした。あなどりがたいです。彼女に対する認識をあらためました。
タイトルに「回顧」と銘うったからには、もうちょっと何か語るべきような気がしますが、勝手ながら、そこは並みいる古参リスナーの皆さんにおまかせしたい。#ボカ歴 note ふえないかな。
ちなみに、10選ではなく12選なのですが、2008年版はこちらになります。
それでは、2010年の10選もお楽しみに!
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