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初めての気持ち

2022/8/29
私と彼は大きな一歩を踏み出した。

※最初に言っておきます。
付き合った訳ではありません。


『夜ご飯食べた?』
突然の彼からのLINE。まだ食べてないと返すと、『ジョイフルでも行く?』とお誘いが。
元々会う日ではなかったし、会えないだろうと思っていたから、すごく嬉しかった。

彼と落ち合って歩いてジョイフルへ向かう途中のほんの少しの会話だけで、心が満たされていくのを感じていた。

いつも向かい合って座る私たちだからこの日も向かい合って座ると、「隣来る?」と彼から声をかけてくれた。大喜びで隣に移動して「なんで今日は隣来てよかったの?」と聞くと、「喜ぶ顔が見たかっただけ。」と、少し小声で言う彼。
心臓潰されたかな?と思うほど痛くて嬉しかった。

ご飯を食べ終わって、車のそばに腰を下ろしてふたりで他愛ない話をしていた。最初は馬鹿みたいに笑い合っていたのだけれど、だんだんとお互いの気持ちの話になり落ち着いた空気に変わっていった。
そこで彼がくれた言葉たちを少しだけ書こうと思う。(思い出と記念に)

「結構最近君のこと可愛いって思う」
「好きを知らんし、恋もわからんけど、最初に好きになるなら君がいい」
「好きなんかなって思うけど、好き?って聞かれたらまだわかんない。そういう時はちゃんと好きって言いたい。上辺では言いたくない。」
「楽しいことがあった時も嬉しいことがあった時も嫌なことがあった時も、君の顔が浮かぶ」
「こんなに大切にしようと思ったの君が初めて」

本当に今までの我慢が報われた気がした。それと同時にこれは夢なんじゃないかとも思った。
アロマンティックだと思っていた彼からこんな言葉を聞けるなんて、想像もしていなかった。

「好きになりたいってこと?」
「うん」

その気持ちだけで充分嬉しかった。
幸せだった。

私の気持ちもちゃんと伝えた。
別に付き合わなくていいとか言ってたけど、プレッシャーかけたくなくて言ってただけで本当は付き合いたいと思っていることも、呼んでくれればすぐ駆けつけるし、力を貸して欲しければ無い頭ひねって力になるということも。
ゆっくりでいい、私の気持ちは変わらないということも、本当に好きなんだということも。

自分でもびっくりするくらいくさいセリフがポンポン出てきて、でもそれがちゃんと本心だった。想いがなかなか言えずゆっくり話す私を、彼は急かすことなく待ってくれた。
私が話終わると嬉しいと微笑んで抱きしめてくれた。

なんだかとても大切な時間を過ごせたように思う。より一層好きになれた瞬間でもあった。

恋愛なんてクソ喰らえだと本気で思って諦めていた時に出会ったのが、彼でよかったと心の底から思う。
彼でなければどうなっていたんだろうか。またきっと同じ過ちを繰り返していたんだと思う。

彼の心に触れて、体温に触れて、仲を深め合った数ヶ月で、私たちはたくさん変化をした。
何となくお互いの顔色を伺っていた梅雨前の頃から今。
彼は私にたくさんの思い出と安心をくれた。
私にとって彼は大切な人であり、ヒーローなのだ。私がどんなに落ち込んでいても、彼に会えばすぐに元通り以上になれる。彼のことを考えれば嫌なことでも頑張れる。彼との写真を見れば心が満たされる。

だから私も彼のヒーローになりたい。
彼が落ち込んだ時、泣きたい時、寄り添って一緒に泣きたい。彼が1人になりたくない時、すぐに駆けつけてたくさん笑わせたい。誰よりも彼のことが好きな人でありたい。

そう思っていることは内緒なのだけれど、きっといつか彼に話す時が来ると思う。その時はなんて言うんだろうな。ありがとうって笑うかな。
 

あぁ、あの彼の笑顔を守れるヒーローになりたいな。

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