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午後2時半に餃子を食べるわよ

どんよりと雲が空を覆う午後2時半、大学教授の講義を耳にしながら、不意に空腹に襲われた私は、家の冷蔵庫からある物を取り出した。

餃子1

餃子である。
セブンイレブンで何気なく手に取った、何の変哲もないただの出来合い食品である。こう書くと聞こえが悪いかもしれないが、一人暮らしをする生活力皆無の人間にとって、うまい出来合いほど有難いものはない。レンチンの時間が短ければ尚良い。税込259円という価格設定が相場に比べて高いか否かは、生活力皆無マンには知る由もないが、高かったからといって今更文句を言っても仕方がない。

レンジでチンする過程は写真に収められなかったため、上の画像は加温後の画像であることを承知いただきたい。
それはさておき、この画像を見てほしい。

餃子2

なんと、餃子のたれを入れることのできる窪みが存在している。これはたれをかける派だけに焦点を置かず(おかずだけに)、ディップする派にも配慮した素晴らしいデザインである。今年の餃子界グッドデザイン賞はこいつで決まりだ。

餃子3

こちらが件のたれである。見ていただけるとわかる通り、右端にやたら切り口を示す矢印が存在し、却ってどこから切ればいいかわからなくなっている。私は結局、上のギザギザから封を開けた。
また、進学にあたり、今まで白靴下しか持っていなかった私が黒靴下を履くようになった点にも注目してほしい。

余談はさておき。

餃子4

こちらがセブンイレブン餃子の完成図である。どうだ、完璧に区分けされたケース、新宝島PVの如く整然と並べられた5つの餃子。ご家庭の食卓に並んでも誰も文句は言わないだろう。
ちなみに今回は付属のラー油を加えずに食する。

さっそく食べていこう。

餃子5

いただきま

餃子6

した。

味はそこそこ、不味くはないがたれを含め味が薄い。かと言ってたれをたっぷりと付けるとちょっと酸味が強い。薬味(多分しょうが)がちょっと効いているのでガキには難しい味かもしれない。食感は、皮がやたらともちもちしていて、中身は小粒の集合体(例えるなら砂利みたいな)といった感じ。この差異がなかなかどうして、ややミスマッチなのである。

こう書くと如何にも不味そうだが、出来合いとしては及第点の美味しさなので、読者の皆様もお近くのセブンイレブンに足を運んでみては如何だろうか。

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