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古文変換サイトで遊ぶ

 かなりお久しぶりの泡沫です。家に引きこもっているとなかなかブログのネタも思い浮かばず、かといってネタ作りに外に出るほどアウトドアでもないので、更新が全くできていませんでした(本当は書けそうなこと幾つかやったんだけど、いざ文章にすると面白くないようなことだらけでした)。

 そんな私にも、安易にネタにできるサイトが最近流行りました。それがこの現代文を古文にする3。入力した現代文を古文に変換してくれるサイトです。今回はこれを使って、様々なセリフ(主にジョジョ)を変換してみようと思います。

 まずはこちら。

アバッキオの同僚古文

 こちらは『ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風』より、アバッキオの同僚の名言を古文化したものです。人気の台詞ですね、私も大好きです。
 もとの台詞がシリアスなため、ファニーさはあまりないですが、気になるところは「真げに向かはむとする意志」ですね。多分もとの文の「真実に」を「真/実に」と捉えたのでしょう。「」が多いと、正確な変換がされにくいのかもしれません。

 では次。

吉良同僚古文

 こちらの元ネタは同じくジョジョシリーズの第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する吉良吉影の同僚の台詞。コラ画像のやたら知ってるほうを入れようかとも思いましたが、長くて入力が面倒なので原作準拠にしました。
 やもめというと、未亡人のような印象が強いですが、調べてみると間違ってはいないようです。また「女子社員にはもつれど」にかなり現代語の風が残っているのは、自動変換の面白さですね。

 ここで短文2つ。

花京院古文

ディオの取り巻き古文

 前者は第3部『スターダストクルセイダーズ』に登場する花京院典明の台詞、後者は第1部『ファントムブラッド』に登場するディオの取り巻きの台詞です。どちらもコラやオマージュで頻繁に使われる名言ですね。
 花京院の「埃及」はエジプトと読みます、私は初めて知りました。「うちいづ」の部分は「出発する」の訳で、一気にエジプトまでたどり着きそうな躍動感が感じられますね。
 取り巻きの台詞は、「我らに成しえぬ事を」が正しいと思います。多分。「シビる!あこがるるゥ!」の文字数だと口当たりが変わり、原文の語呂の良さを感じられました。

 さて、ジョジョの名言といえば、これが残っていましたね。

わざっぷ初流乃

 有名な「ワザップジョルノ」です。正確にはジョジョ名言ではないんですけどね。これは翻訳のし甲斐がありました。元の文章が面白いので、翻訳したらなお面白いだろうと踏んでいましたが、これが予想より面白かったです。エクスクラメーションマークの効果もありますが、もとの疾走感と凄みが失われず、なおかつ古文化の面白さが含まれている。「獄にぶち込まるる楽しみにしおきたまへ!」 ここまでの迫真さ、著者は相手の有罪判決を確信しているように聞こえます。素材のテンポの良さを活かした、いい古文変換でした。

 さて、最後にして個人的最優秀賞は、こちらの古文変換です。

ふゆと死ぬのよ古文

 アイドルマスター シャイニーカラーズの登場キャラ、黛冬優子の「言ってない台詞」です。シャニマス言ってないシリーズはネット上で人気を博し、言った・言ってないクイズも作られています。私は1回目より2回目のほうが成績が悪かった。どうして。
 こちらの原文「あんたはここでふゆと死ぬのよ」は、いかにも作中で冬優子が言ってそう(?)な台詞ですが、「あんたはここで/ふゆと死ぬのよ」と綺麗に七・七で区切れるため、「川柳や俳句につけると短歌になる」として様々な短歌を生み出してきました。そんな冬優子の名言、なんと古文にしても「なんぢはここに/ふゆと死ぬるぞ」と、七・七で区切れるため、昔の五七五とより違和感なくつなげるようになりました。物好きな方がいらっしゃれば是非ご使用ください。

 今日は古文変換で遊んでみました。意外と楽しいですね。変換の粗を探すのも面白いし、新しい知識が身についたりするのも個人的にはディ・モールト(非常に)良いと思います。おい、この名言は無ェのか!?という方は、是非このサイトで古文変換を楽しんでください。長めの台詞がおすすめです。

 それでは。

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