脳内整理47(日記)
暇にかまけて意味もなく散歩をしてた。
野生動物と、ばったりエンカウントしないことを
祈るばかり。本当に怖いから。
父方の祖父母に会いに行った。
祖父は、知らない人がきたと警戒しているのか、とても怖い顔をしていた。
でも、僕だとわかると「すっかり変わったな」って笑顔で話してくれた。
祖母は、明るい顔をしていたけど、僕のことをすっかり忘れていた。
祖父に話を聞くと、どうやら3年ほど前からアルツハイマー型認知症になっていたらしい。
意思疎通が難しくなったうえ、記憶力がかなり衰えてしまったようで、「なんていう人(名前)なの?」って何度も聞かれた。
僕、高校生の頃に介護のアルバイトをしていたせいで、名前を聞かれるたびに、反射的に爽やかな声を作って「〇〇です〜。ねまって話語り(すわってお話し)させてもらえませんかー?」
って他人行儀に答えちゃった。冷たいねー。
いや、僕にとっては祖母だけど、祖母にとっては名前もわからないようなただの知らない人だから、他人行儀であってたのか。
うーん。なんか諸行無常を感じる。
普段は祖父が一人で祖母の生活を介助しているらしい。
だとしたら、祖父は怖い顔をしていたんじゃなくて、疲れて暗い顔をしていただけなのかも。
だけっていうのもなんだけど。
夕方に町内を散歩していたら、幼馴染のおばあちゃんとでくわした。
僕のことなんて覚えてないだろうから、会釈だけしてしれっと通り過ぎようとしたら「〇〇君だな」って断定口調で話しかけられて、とても驚いた。名探偵かよ。
幼馴染のおばあちゃんは、その昔に補導員をやっていたらしいから、子どもの顔立ちとかを覚えるのが得意なのかな。
僕の近況をあまり知られたくないから、無礼だけど苦笑いをしながら「お久しぶりです」とだけ返答した。
幼馴染みのおばあちゃんは、僕の気まずそうな様子を見てか分からないけど、僕の近況には一切触れず、最近、日が暮れると町内に熊が二匹でてるというお話だけをしてくれた。
僕のことを何も話さずに済んで助かった。
あと、命も助かった。
町の中心にある神社まで行ってきた。
幼少期の頃の町一番のホットスポットなんだけど、今思うといつの時代の話って感じ。
でも、町中に公園も飲食店もレジャー施設もないから仕方のないことなんだけどね。
てか、神社全体が整備されているんだけど、誰がやってるんだろう。
僕が子どもだった頃は、川のほとりにそのまま建立しましたみたいなところだったはず。
でも、今は敷地に砂利が敷かれているし、なんか野外ライブ用のステージみたいなのができてるし。なんか、ぜんぶ小綺麗になってる。
なにごと?神社も垢抜けする時代?
朝も深くなってきたので、寝ます。
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