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2人だけの歌

こんにちは。

樋口舞です。

台風の動きがあやしげですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

私はなかなかせわしなく、
でも少しはこうして自分と向き合える
なんだかんだ楽しい夏休みを送っております。

家族の体調が安定してきたので、
もう少し積極的な活動ができるかも!
そんな予感もしています。

ご心配や励ましのお言葉を下さった皆様、
本当にありがとうございます。

引き続き張り切って参ります!

さて、今日は歌の講師としての樋口舞の
なかなか面白い出来事について
記事にしようかと思います。

歌やピアノの講師をやっていると、
人知れず悩んだり、
素晴らしく感動したり、
それはそれは色んなドラマがあるのです。

私のレッスンは基本的にはマンツーマンなので、
感動的な瞬間の目撃者も生徒さんと私を合わせても
「2人だけ」なわけなのです。

近頃はそれが「もったいないなぁ」と感じる様になり、

先日、初めて試しにTikTokでレッスンをライブ配信してみたら、お金が入ってきて驚きました(笑)
新たなる時代を肌で感じました(遅い)

話がそれましたので、
それは置いといて・・・本題に入ります。

先日、とある生徒さんが、
新しい課題曲「洋楽」に挑戦しました。

とても良い雰囲気で、ピッチもリズムも安定し、
歌詞の訳詞もしてきていて理解していました。

でも、、歌ってみたら、なんだかグッとこない。

そこで【それが何故なのか】を
2人で話し合ってみたのです。

で、色々お話しをしながら見えてきたのが
歌詞の意味を理解はしているけれど、
自分の経験と結びつけて歌えてはいない。

という結論でした。

その時、テレビで聞いた美空ひばりさんのお母さんの言葉を思い出しました。言葉尻は違うかもしれませんが、確かこんな言葉だったと思います↓

「歌手は色んなことを知り、色んな経験をしていなければいけない。」

そうでないと歌に説得力が生まれないという事だと思います。

確かに失恋した事がない人に失恋の歌を歌われても・・・と感じる人はいると思います。

かといって、みんながみんな経験豊富なわけではないですし、お若い生徒さんもいらっしゃいますよね。

そこで、私はまたフランスの詩人のアルチュール・ランボーを思い出し、

自分の経験だけでなく、
他人の経験を見る事の大切さ。

をお伝えしました。

詩人に限らず、歌手もそれは大事だと。
ほんの小さな自分の経験から
他人の経験を自分のものにして表現する事。

すると生徒さんも

もしかしたらそれが足りないのかも!

と気づいてくださり、その後に彼女が歌った歌がびっくりするほど素晴らしくて。
思わず涙が出そうでした。

歌っている本人はというと、、

泣いてしまっていました。

「そうかそうか!歌い手というのは、その覚悟がある人が感動させられる歌を歌えるのかぁ。」

と、改めて答えに辿り着いた様な気持ちでした。
(かなり昭和的な考え方で時代に合ってはいないかもしれないけれど、私は好きなんです、この考え方。)

ただ単に「感情移入して!」と言う先生もいらっしゃるかもしれないけれど、それでは生徒さん、よく分からないですよね。

ちゃんと話し合いながら答えを見つけられた彼女は本当に素晴らしいですし、頑張ってほしいです。

そんな感動的な瞬間に出会う度に
教える仕事のやりがいと楽しさを実感するのでした。

生徒さんに頂く日々の大切な気づきも
自分の糧にして、私も頑張って参ります。

よい日々を!!

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