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窓越しの世界 2021.7.2~7

7/2【もらうこと、与えること】
挑戦している姿を見ると勇気をもらえる。

想像からくる疑似体験に身震いして、しばらく人前に立っていないことを実感。

勇気をもらうと、与える意味もわかる。

もらうと、与えたくなるのだ。
 
7/3【明日の聞こえ方で】
ゆっくりとマイクをセットし、じっくりと整えてから。

久しぶりに自分の歌を録音した。

同じようで違うテイクがいくつも録れる。

明日の聞こえ方で決めることにする。

7/4【選挙の夜】
投票を終えた足でスーパーマーケットへ。

ヒラマサという聞き慣れない魚と、ワイン酵母仕込みという触れ込みの日本酒をカゴに入れた。
選挙を終えたら中華を食べに行こうという目論見も、このご時世なので諦めることに。

売り場のテレビモニターで実演販売するお兄さんの助言通りに、フライパンで表面を焼き、冷水で洗う。
刺身に、そのあとはお茶ずけ。
魚も日本酒も申し分ないが、選挙の結果は、予想通りの敗北。

7/5【音はじめ】
梅雨の中休みというには釈然としない朝を自転車で駆け抜けていると、気の早い蝉が鳴き始めている。

空耳かと思う、その音はじめはいつも。

7/6【その瞬間の喜び】
一章ずつ別の本を読む。

全く志向の違うそれぞれを行き交うと、不思議と人が見えてくる。

相対は個を作り、個は相対で浮き彫りになる。

それを思えば、不思議でもなんでもなく、そういうものだという実感に変わる。

ただ、不思議だな〜と思うその瞬間の喜びが好きだ。

7/7【不可抗力の中】
電車に乗って3駅。

人と生活の流れが少し違う景色に触れると、世界が一つになれる筈がないことは幾つでも浮かんでくる。

ラジオからは4度目の緊急事態宣言を示唆する報道。

眉間にしわを寄せる厨房の店主と僕の生活もまるで違うけど、この店に流れたのも目当ての店が閉まっていたからで、この世は誰もが常に不可抗力の中。

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