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See you next year !

「See you next year !」

オンライン配信最後の画面にそう書かれてあって、「そうか、来年もやらせてもらえるんだ。」って、嬉しかった。

去年の10月から始まった各月ワンマンライブ。4回目がコロナで中止になり、その後オンラインで再開し、昨日は今年最後の演奏だった。

この機会がなければ今年のライブ活動はほぼ無いに等しかったので、不幸中の幸いで、吉祥寺SPCでの演奏が自分の音楽活動を支えてくれた。

話は変わるけど、今年は年始から散々だった。人に騙されたり、コロナがあったりで、まあヘトヘトと言えばヘトヘトだ。精神的に顔面神経麻痺も経験したし、それでも音楽と仲間と家族がいたから平静でいられたと思う。自分の体が精神で崩壊していく手前で緊急事態宣言が延長された。それは僕にとっては、ある意味救いだったと思う。肩にのしかかっているものを降ろしても良いよと言われた気がした。僕は手放すものを手放して、息を吹き返す気分だった。良い思い出の方が何十倍、何百倍も多いのに、悪い思い出一つで全ては壊れる。そういう体験をした。

入間を離れて半年がすぎて、僕は散歩を愛するようになった。最近はチェロを始めて、これからの人生の新しい楽しみも手に入れた。歌も相変わらず試行錯誤をしているけど、多分一生続くだろうし、チェロの音色が僕の歌に何か良い影響をくれるっていう予感がして、ワクワクしている。

あと、新しいスタジオもとても気に入っていて、毎日賑やかに音楽が鳴っている。今日はこれから、僕がこの国で最高峰だと思っているSSWの録音が始まる。僕はエンジニアだ。それもまた音楽を作る喜びの一つ。


昨日の夜の歌は今年で一番心が乗ったと思う。MCもぶっきらぼうだったけれど、僕らしくてよかった。

今、2ヶ月に1度、舞台の上に立たせてもらえることは、これまで頑張った僕へのご褒美だと思っている。その舞台がまた僕を奮い立たせてくれて、次のステップを見つけるのに貢献してくれている。

昨日来ていた友人が僕に訪ねてきた。

「その心地よさは、努力なの?」

僕は迷わず「努力です。」と答えた。

でも、その後で思った。

努力で失っているものがあるんだよな。。と。口に出しても一体自分が何を失っているのか上手に表現できないから頭の中で呟いた。何も考えずにがむしゃらに歌っているだけの自分を肯定出来なかったから始めた努力は、歌にとってはきっと諸刃だろう。でも、音楽にとっては良いに違いない。そう言い聞かせるのが関の山だ。

今朝はほとんど貸切のレストランで朝食を済ませて、これからスタジオ入りする。どんな音がなるのか、とても楽しみ。

昨晩、僕の歌を聴いてくれた皆さん、SPCのスタッフのみなさん、ありがとうございました!

来年もまた吉祥寺スターパインズカフェで、お会いできるという励みを胸に、今日からまた努力の日々です。


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