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窓越しの世界 2021.5.29~6.9

5/29【何となく、ここから】
実際に組み立てて初めて、自分のイメージが何なのかを知る。

スポーツや音楽も同じだった。

何となく、ここから逆転していく気もする。果たして。

5/30【捏造】
時に、言葉は捏造する。

捏造が耳に戻り、定着すると、それは捏造という殻を破り、そして。

自分という生き物の一部になる。

5/31【日の目を見た】
ずっと捨てずに持っていた木。

10年以上、捨てなかった。

今日、日の目を見た。

6/1【皆が後者であれば】
闇を闇のまま進む者。

そして、闇そのものを知る者。

多くが前者であれば、闇が手綱を持つことになる、が。

皆が後者であれば、闇は光ということになる。

6/2【思い出せない】
大切なことを思いついて、大切だろうから忘れないだろうと放置した。

10分も経たないうちに忘れて、もう思い出せない。

6/3【高い声】
思いを伝えようとすればするほど、高くなる声。

トトを見ていると、腑に落ちる。

いつもより高いトーンで、僕に何か伝えようとしている。

なるほど、伝わるよ。

6/4【音楽家の指先】
スタジオのトイレから、西の空に雲の切れ間が見えた。

久しぶりの雨は、梅雨の雨らしからぬ風と早い雲。

音楽家の指先に尊敬の眼差しで一日を過ごす。

6/5【あの日も、今日も】
その堤防に影が刺さるまで、いくつかの場面が過ぎていった。

そう、確かに。

多摩川の土手を行きながら、曲が一つ生まれた。

あの日も、今日も、よく晴れている。

6/6【知らない」という選択】
音楽家の体温が残るスタジオに一人残り、曲を紡ぐ。

見えないものを見ている時の僕を、僕は好きで、それは確かに豊かさであると言える。

そして「知らない」という選択があっても良い。

6/7【そんな気もする】
希釈されていく多様と、濃縮されていく多様。

希釈されながら、濃縮され、結局何も残らない。

そんな気もする。

6/8【二人で居たい】
トトと二人きりのスタジオ。

二人きりの時のトトは尚かわいい。

二人で居たい人、三人で居たい人、それ以上で居たい人。

僕は、二人で居たい友達が多い。

6/9【ドーパミンとは無縁な幸福】
夕方の風の持つ温度が優しくて、肌に触れるだけで幸せな気持ちになる。

ドーパミンとは無縁な幸福だけが体をめぐるようだ。

スマートフォンの電源を落とし、ここにある世界にだけ満たされる。

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