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M3-2020春 参加に寄せて

 以下はあくまで私が個人として思ったことであり、誰かを代表していたり、他の人の考えを代弁したりしているわけではありません。

 今回の新型コロナウィルス 感染症の問題を受け、M3参加を断念された方、それでも参加を表明されていた方、それぞれ苦渋の決断だったと推察しています。

 私はというと、正直なところ意地を張っているだけです。今回の新作だって、制作に関わっているのは妻と父だけです。家族の中での作品なので、お仕事の関係だったりとかもありませんし、仮に今回見合わせたところで迷惑をかける範囲も限定的です。

 M3そのものへの参加を見合わせる選択肢が全くなかったかといえば、実際のところ、そんなことはなかったと思います。むしろ、躊躇すべき事情が全くないとはいえません。いろいろ考えた結果(とはいえ一緒に作品を作っていた妻にも、私に不参加の選択肢などがあるようにはきっと見えなかったでしょう)、このまま走り続けることを決めました。

 言うまでもないことですが、命が一番大事です。自分の命もそうですし、周囲の大切な人の命もそうです。そういうリスクを天秤にかけて、それぞれの判断で参加するかしないか決めればいい、そう思っています。無理に参加する必要などありません。

 でも、私なりに、この場を守っていきたい。そう思いました。
 私がM3を、そして自主制作の音楽(あえて同人とは言わない)をどれだけ愛しているかということを、行動でも、言葉でも示してきたつもりです。きっと私のことを直接知っている人は、ここを読んで呆れ顔で頷くのではないでしょうか。
 今回は参加できないけれど、また秋のM3に安心して参加して、作品を世に出したい。聴いてもらいたい。そう思えるような場であってほしいと、一参加者として勝手に思っています。
 私にできることなんか僅かです。正直自分の作品を届けること以外に何かできることがあるだろうか、と。でも、自分のできることを精いっぱいやることが、最良と思いました。


"M3に予定通り作品を出して頒布する。そして、それぞれの事情で当日会場にいらっしゃることができない方にも「同じように」作品をお届けする手段を用意する。"

 普段であれば、即売会以外の委託販売やDL販売などの開始には、お時間を頂くことが多いと思います。制作がギリギリというのもありますが、やはり直接お渡しするのを優先したいという思いがありました。
 今回はそんなことも言っていられません。
 自主制作の作品づくりというのは、誰でも自由に作ることができる一方で、やめることも簡単です。そして、営利目的ではないことが多いという事情もあり、「今しか作れない」ということが多々あります。
 次回のM3が開催されても、2020春のM3の代わりにはならないのです。
 私なりに今回のM3を盛り上げられるよう、最善を尽くします。当日会場にいらっしゃる方も、いらっしゃることができない方も、一緒にイベントに参加して、楽しんでいただければと切に願っています。

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