祭のあと —エア麦酒夜宴開催から一夜経って—

私たちの祭が終わった。本来の形ではなかったかもしれないけれど。

この緊急事態の世の中で、イベントの平常開催はあえなく断念。

準備していた色々が脆くも崩れ去っていく、そして断念せざるを得ない理不尽を、この数ヶ月間に多くの人が嫌という程に味わわされただろう。

麦酒夜宴は2016年から私がレギュラーとして出演させていただいているイベントである。

たくさんのビールを次々に打ち抜きながら、フロアに流れる音楽や、ボードゲームを楽しむイベント、といえばきっと大体の雰囲気が伝わるのではないだろうか。

1人のビール好きとしても、ミュージシャンとしても、開催を毎回心待ちにしていた。

今回は満を持して新宿の大きな会場での開催ということで、準備にもいつにもまして熱が入っていた。

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しかし、無念の開催断念。やり場のない感情だけがそこにあった。

ただそこからは早かった。何故だかはわからないけれど「ただでは転ばないぞ」という思いだけが私を突き動かしていた。

一人で何か配信でもできればと思いつつ主催のWhoopeeさんに相談してみたら、あれよあれよと企画が大きくなり、たくさんの出演者に手を挙げていただくことに。更にはアメリカからなきゃむりゃさんが配信参加されるという、「エア」でしか実現できないイベントも。

僭越ながら幹事を担当させて頂き、拙いながらも当日まで必死で駆け抜けた。自分の配信の準備はもちろん、様々な手配、打ち合わせも。現場に集まるか、オンラインかの違いはあれど、イベントを準備しているという熱気に溢れていた。

anoStudioさんによる謎の配信技術と、それぞれの出演者による様々な工夫を凝らした配信と、ビール片手に一緒に盛り上がってくださった皆様と…本当に一体感のあるイベントだったのではないかと思う。

「楽しいこと」を制限せざるを得ないこの世の中において、単なるイベントの代用ではない何かを作れたのではないだろうか。


私の配信も少し振り返ってみよう。

いつもより少し長めの持ち時間を頂いた。全員1hだから、ほとんどの出演者が少し長めと感じたのではないだろうか。

何より私の場合、いつも一緒に演奏している片霧烈火さんが別枠。麦酒夜宴で完全ソロで枠を頂くのは初めて。何をやればいいのか。

幸い少し前から練習をしていた曲があった。過去に麦酒で演奏させていただいた曲ももう1度練習すればいけるだろう。

もしかしたら演奏時間の長い曲も、むしろオンラインのイベントであれば自宅で自由なスタイルで聴ける分、会場よりもリラックスして聴いていただけるかもしれない。敢えて10分ほどある曲も取り入れてみた。

でも、ピアノだけで1時間はちょっと長いかもしれない。DJをやるにも私にはその技術がない。

そういえば当日はエアコミケも開催されている。それなら自作をDJよろしく流しつつ、解説をしてみるというのはどうか。幸い、話すネタには困らない楽曲が多い。

というわけで前半は楽曲解説、後半はピアノ演奏という構成でやらせていただくことにした。

想定外のトラブルには見舞われたものの、何とか無事に配信終了。楽しんでいただけたなら幸いである。

配信ならではの利点、問題点も今回のイベントで見えてきた。次回があるならもっと工夫ができるかもしれない。


というわけで、次回麦酒夜宴、もしくはエア麦酒夜宴の開催を、一出演者としても今から心待ちにしている。


【ついでに宣伝】

エアコミケということで、BOOTHにて、新作・旧作を頒布しています。在庫があるものに関してはCD版も用意しております。お手に取っていただければ幸いです。

(コミケでの頒布のチャンスが流れてしまって色々ピンチなんやという心の叫びをこっそりチラ裏)


【次回予告】

今回の配信に関して、具体的なノウハウや、技術的なことなど、次回記事にてまとめる予定です。

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