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突き抜ける・秋 【短歌】

君のいるあたりは雲が垂れ籠めて
見失ったか味方の僕を

地図持たず方位磁石を伴として
北へと歩む思ひしままに

秋彼岸正午は晴れてクレマチス
髪に飾らむ紫の濃き

濁りても澄みてもままと突き抜ける
この世は生死抱き合ひて愛

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