見出し画像

藤田美術館


大阪にある「藤田美術館」は知っていたけど、個人蔵だから大きな展示はないのかなと思っていたら大間違いだった。



完全な形では、世界に3つしか残っていない「曜変天目茶碗」のひとつを所蔵。

「望月の歌」を詠んだ、平安貴族の頂点に上りつめた藤原道長。日本史の教科書に載っていた、あの道長くんの絵巻も所蔵。


どちらも一度に拝見できるということで、行ってきました。美術館に入ると、エントラスから庭園が目に入ったので、お庭に出てみると。


お茶室あるし、多宝塔もある。個人宅跡地に多宝塔?

広いひろいお庭には東屋、梅園、紅葉の小道。個人宅跡地???


ここ、大阪のけっこう中心部だよ?????


美術館に入った時間が、学芸員さんの解説が始まる時間だったので参加。主要な展示品についてご説明いただきました。

やはりプロの説明を聞くと、作品への理解が深まって楽しい。一見、なんの変哲のないシンプルな茶釜も「織田信長が所有していた」とか、とんでもない来歴を持っている。


作品にキャプションがない代わりに、入口でスマートフォンでQRコードを読み取り、音声ガイドを聴きながら展示をまわります(イヤホンがないときはテキストを読める)


こちらの曜変天目は落ち着いた色合い。東京「静嘉堂文庫美術館」所蔵の曜変天目は黄が入っていて華やかだけど、黒地に瑠璃色が散っていて、同じ名前を持つ茶碗でもこんなに違うんだと。

学芸員さんが「当館の曜変天目は光がないと模様が見えない、外側にも星が散っているのも特徴」とおっしゃっていました。内側・外側、どちらも根性ライティングでした。


ちなみに、静嘉堂文庫美術館には曜変天目ぬいぐるみがあってですね。販売開始当初から「欲しい!」と思い続けているのですが、購入しても頭にかぶって遊ぶくらいしか用途が思いつかなくて。

でも、欲しいんだよなあ。誰か、東京の土産に誰かくれないかな(あつかましい)


美術館の規模としては小さく展示品も30点前後でしたが、一級品の品々を見ることができました。


あと、お団子美味しかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?