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イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき @ 美術館「えき」KYOTO


イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき @ 美術館「えき」KYOTO

2024.2.17 - 3.29



京都駅直結のジェイアール京都伊勢丹にある、美術館「えき」KYOTO


テーブルウェアなどをあつかう、ライフスタイルブランド「イッタラ(Iittala)」

北欧・フィンランドの企業らしく美しく機能的なデザインと、多くのカラーバリエーションのプロダクトを展開しています。



ガラス工場としてスタートしたイッタラの「ガラスの歴史」をメインとした展示。

ヴィンテージの北欧食器は入手困難ですがとても人気があり、展示されているグラスやフラワーベースなど本当に貴重なものばかり。


初めて目にするものも多く、とても眼福。

昔の手法で作られた、木型の吹きガラスのフラワーベースのガラスの揺らぎと薄いブルーの色合いが本当に美しく、ずっと眺めていられるほど。


イッタラ歴代のデザイナーや日本との繋がりなどの紹介もあり、布製の大きなキャプションはセクションごとに色やデザインも違う作りに。



デザインを戦後の政策とした北欧は「機能的な美さ」で評価を勝ちとっていきます。


日本も茶道や華道、能など極限まで削り取った美の伝統を受け継いでいるにもかかわらず。

ボタンばかりのリモコンや、限界まで情報を詰め込むポスターなど、盛り込みすぎな方向へいくのはなぜだろうとフツフツ考え込みながら展示をまわっていました。



冬が長いので家で過ごす時間が長い。

戦後のアパート暮らしで十分なキッチンスペースが確保できない。


悪条件と思えることほど「デザインの力」が活きてくる、良質な展示でした。


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