見えない運動会

にぎやかな音楽が止まった。入場行進が終わった。この退屈な静けさは校長先生の話に決まっている。それにしても長すぎる。電線の鳥の毛繕いを眺める。太鼓の音が鳴り始めた。スタートラインに着くのはすらりと背の高い憧れの先輩。歓声と笑顔と溢れ出す好き。

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