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デスゲーム&ファンタジーTRPG『Dead or AliCe』あとがき

 こんにちは、うたです。
 今年の7月4日に、デスゲーム&ファンタジーTRPG『Dead or AliCe(デッドオアアリス)』を販売開始しました。実際に遊んでいただいたり、シナリオを制作していただいたり、16人のプレイヤーによる殺し合いが始まったりと嬉しいお声が届いております。どうもありがとうございます!

 今日はそのDead or AliCeを制作したきっかけを中心に、適当なことを適当~にお話しようと思います。Dead or AliCeとはどんなゲームなのか?については、やさかさんの記事をご覧ください。Dead or AliCeの特徴的なところ、惹かれるところが分かりやすく紹介されています。​​

きっかけ

 去年頃、長らく遊んでいたTRPGのキャンペーンが終わり、後に同じく作者となるムクチャンと遊びたいな~~エモみあるシステムでイチャイチャするシナリオやりたいな~~という気持ちが募っておりました。しかしこのシャイボーイうた、面と向かって「エモみあるシステムでイチャイチャしようぜ!」などとはとても言えなかったため、TRPGを自作して「テストプレイに協力してくれない?」と声をかけてエモの大地に引きずり込むことに決めました。それがDead or AliCeです。シャイな輩はTRPGを自作するところから始めなきゃいけないので大変ですね。

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 まだ世界観も定まっていなかった頃のテスト風景。ここからなんとかイチャつけるやつに持っていこうと頑張ってました。

 しばらくは二人体制で黙々と作ってテストしてを繰り返していましたが……システムの枠組みを作った後はほとんどムクチャン頼みでした。心の疵周りのシステムと絵、キャラクターシートのCGI、js全般、世界観解説9割、データ8割、サンプルシナリオ、シーン表、FAQ……ここまできたら私は何を?htmlとcss作りは頑張りました。ガワいじるの大好き。分業って素敵だな!

ちゃんとしたセッションを遊んだ

 形ができてきたので、シナリオ書いて遊ぶぞ~!エモいシナリオでイチャイチャするんだ~!と張り切ってメモ帳と向き合い始めましたが、このうたエモが分からない。お洒落な写真の上に明朝系フォントの詩がついたトレーラーで、PCとNPCが触れ合って、遊んだ人がTLでいっぱい感想を書くやつ……がやりたいのにインプットが圧倒的に足りていなくて分からない!
 『世界の終わり』という言葉に味がしそうだったのでどうしようもなく退廃した世界を舞台にしたのですが、ここに自分のやりやすい話を突っ込むとチンピラと娼婦が出てきてしまう。世紀末といえば町を支配するチンピラと介抱してくる娼婦なんですよ。エモなのかな?エモかも。まあいいや、好きな話を作ってムクチャンのPCとうまくすり合わせていこう!と気楽に構えていたら現れたのは江戸時代の侍。こうして娼婦に介抱された礼に町を支配するチンピラを斬る侍の話ができました。時代劇遊んだ。
 ここの話は公式リプレイその2に載っているので読んでみてね。当初の予定はともかく達成感がありました。とても楽しかったです。

 Dead or AliCeは世界観の都合上、遊ぶ相手、作られるキャラクターによって紡がれる雰囲気はまるで変わります。メルヒェンも時代劇もセックスドラッグバイオレンスも許容!人々と相容れぬ少女たちが手を繋ぎ世界の果てを目指すみたいなお話もできるはず。目指す前に時代劇ができたけど。
 エモはともかく、少なくともイチャイチャできるシステムにはなったはずなので、皆さんも好きな性癖で、好きな人たちと堕落してくださいね。

オンラインセッション限定

 このDead or AliCeというシステムは、オンラインセッション限定の上、PDF形式ではなくhtml形式で販売……という、あまりみない形式ですよね。これにはちょっと勇気が要りました。htmlにお金を要求していいものかと。結局売ってるのはルールなので思いきりましたが、これなら買い!という声も見えて安心しました。

 この形式にした理由はいくつかあります。
① オフラインのトランプに合わせたプレイングシートが作れなかった。
② コピー&ペーストで簡単に準備できるシステムにしたかった。
③ PDFの作り方がさっぱり分からなかった。

 ③が一番大きいですね~!わかんないよ……Affinity Publisher買ってみたけどまず作るのが大変だよ……PDFを作れる人ぁすげえや……。
 ただ、いつかはやってみたいですね、PDF化や書籍化。同人誌を作って売ること、未だ果たせてない目標の一つだなあ~~。

もろもろ

・裁判(戦闘)のシステムはgroup ASK様の CardWirth に影響を受けています。セットした技能がそのまま使えるわけではない、今きた手札で行動を組み立てるシステムが大好きだったため、近いものをTRPGで遊んでみたかったのです。
 Dead or AliCeではMPや技能使用回数といったリソースがなく、カードさえ引ければ必ず使える仕様ですが、これは私が技能リソースを考慮しながら戦うのが苦手だからです。マラソン苦手!常に全力で戦いたい!!

・能力値は【猟奇】【才覚】【愛】の三種ですが、アリスの世界観に沿ってないプロトタイプ版では【武力】【機敏】【精神】でした。間違いなく変えてよかったな……!【猟奇】はサイコ・プラトーン、【才覚】は迷宮キングダムに想いを馳せていた記憶があります。

・発売後、お友達の水面ちゃん「人集めてDead or AliCeでデスゲームやります」とおっしゃいまして、冒頭の通りペア8組が最後の一組になるまで殺しあう『16人の救世主/16Alices』が始まりました。最近TLでデスゲームって言葉を聞きませんか?それって全部これのことですよ!(誇大主張)
 私たちはスーパーウルトラデラックススイートルームに招待されまして、デスゲームを観戦できるVIPと化しています。デスゲーム世界観のTRPGですが、本当にデスゲームが始まるとは思ってなかったし、自分がデスゲームの法になるとも思ってませんでした。ありがとうデスゲーム主催~!

 思いついたらもっと書くかも。別記事になりそうだけど技能レビューやデッキ構成の話なんかもしてみたいですね。

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